「久保が”自分たちのサッカー”で満足しているうちは、決してバルサに勝利は出来ない」スペイン・リーガエスパニョーラ第2節 レアル・ソシエダ-バルセロナ

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レアル・ソシエダでの好スタートを切った久保の2戦目は、古巣であるバルセロナとホームで対戦。前節と同様に、ソシエダは中盤ダイアモンドの4-4-2で、トップ下はダビド・シルバ、2トップが久保とイサクという同じメンバー。バルサは3-4-2-1で、1トップがレヴァンドフスキ、ウイングがフェラン・トーレスとペドリ、WBにバルデとデンベレというスタメン。

試合はまず久保の良いボール奪取から、PA内で前を向いて横パスを出した後に倒され、これはファールを取ってもらえず。するとバルサはカウンターからバルデがドリブル、折り返しをニアに入ったレヴァンドフスキがきっちりゴール左に決めて、バルサがあっさり先制する。

しかしソシエダは6分、久保がプレスをかけてフレンキー・デヨングからボールを奪うと、ダビド・シルバからのパスを上手くイサクの前に転がり、シュートはエリック・ガルシアの足に当たってちょうどループシュートのような軌道でゴールに吸い込まれる。

しばらくはバルサペースが続いたが、ソシエダは守備時にダビド・シルバが前に出て3トップを3バックに当てるように戦術を修正、15分頃はソシエダが久保やダビド・シルバがボールに触ってバルサ陣内で攻撃を仕掛けるシーンが増えるが、イマイチお互いの息が合わなくてラストパスが通らない。

前半26分にはイサクが右サイドをドリブル、左にオーバーラップしたメリーノが折り返しをシュート、これはバルサGKテア・シュテーゲンが防いだが、こぼれ球をダイレクトで久保がシュートも、ボールがインに当たりすぎて右に外してしまう。31分にもカウンターから久保が貯めてイサクに折り返しも、ちょっと持ちすぎてうまく通らず。

このあたりから、守備でダビド・シルバが前に出る分、久保が中盤に下がってバランスを取るようなポジション取りが多くなる。前半44分に右サイドをえぐって突破したアリツのクロスをダビド・シルバがシュートもテア・シュテーゲンが右手1本で弾く。

後半に入って6分、久保が縦パスを受けてうまくターン、後ろからアラウージョにユニフォームを引っ張られてイエローカードをプレゼント。8分にはFKからル・ノルマンが飛び込みボールに触らずゴールインも、ボールに関与したという判定でオフサイド。

13分にはダビド・シルバからメリーノの飛び出しに合わせてシュートもセーブされる。15分には左サイドを久保が抜け出しクロスもコントロール出来ずファーに流れてしまうらしくないミス。後半は前半より動きが悪かったが、この時点でかなり疲労が来ているように見えた。

ここでバルサはアンス・ファティとラフィーニャを投入。すると21分、アンス・ファティのヒールを受けたデンベレが左足でゴール右に決めてバルサが勝ち越し。すると23分、ペドリのスルーパスからファティが潰れながら落とし、中に入ってきたレヴァンドフスキが決めてあっという間に3点目。

ここで久保、ダビド・シルバ、イサクが下がってナバーロ、トゥリエンテス、チョーが投入されるが、34分にレヴァンドフスキのヒールを受けてゴール右に流し込みダメ押しの4点目。これで完全に勝負あり。そのままソシエダは抵抗を見せる事無く試合終了。

まあ試合結果自体は、久保どうこうよりも守備陣があまりにもレヴァンドフスキとアンス・ファティにあっさりやられすぎたね。でも攻撃については、お互いに誰がどこに走っていつパスを出すかを探り合っているというか、こういう形で点を取るんだという確信、オートマティズムがあまりにも不足しているように見える。

今のままでもそれなりにゴールは決まるだろうし、楽しいサッカーは出来るんだろうけど、バルサのような強豪相手に勝つためにはもっとシビアに、ゴールまでのパターンとスピードを追求する必要がある。「自分たちのサッカー」で勝てるほど世界は甘くない。

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