「久保は良い意味で手抜きを覚えたのに、やっぱり交代で失点される」スペイン・リーガエスパニョーラ第11節 ラージョ・バジェカーノ-レアル・ソシエダ

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現在リーガでは5位のレアル・ソシエダ、ミッドウィークにCLをこなしての第11節は7位につけているラージョ・バジェカーノとアウェイで対戦。

ラージョ・バジェカーノのフォーメーションは4-4-1-1、対するソシエダはいつもの4-3-3で、中盤のミケル・メリーノに代えてトゥリエンテスが先発に入り、あとはベンフィカ戦と同じスタメン、久保はオヤルサバルの下でバレネチェアと並ぶ形。

ラージョの戦術的な狙いは明快で、ソシエダの前線に徹底したマンマークを付けてボールを縦に入れさせず、ボールが入ったら中盤とサンドイッチでボールを奪い、すぐさま前線に長いボールを送ってカウンターを狙う形。

そういう戦況で久保にもなかなか良い形でボールが回らなかったのだが、ならば自分でと前半12分にラージョCBルジューネに横パスが入ったところに久保が猛然とプレス、ボールを奪ったところで倒されFK、相手にもイエローをプレゼント。しかしブライス・メンデスのキックはクロスバー。

ラージョは久保対策として、2人でカバーに入るのはもちろん、間合いを徹底的に詰めて久保がプレイを選択できるスペースと時間を奪う狙いが徹底されていて、仕方なく久保はキックを相手にぶつける場面が多い。すると前半30分に、ラージョのFKをレミーロが止めてこぼれたボールに反応したCBムミンが、ダイレクトでニアを抜く強烈なゴールを決めてラージョが先制する。

ソシエダは38分に久保がようやくサイドでの1対1からクロスも相手の足に当たってCK、久保自身が蹴ったボールにニアでパチェコが合わせるも、ラージョGKディミトリエフスキがナイスセーブ。そして41分、左サイドからバレネチェアがピンポイントのクロスをオヤルサバルに合わせ、右足で落ち着いて決めてソシエダが同点に追いつく。

前半ロスタイムには久保と2人でボールを奪ってブライス・メンデスがシュートも相手に当たり、その直後にオヤルサバルのクロスがキャッチされ、久保がプレスもボールを離さず逆転ならず。

後半立ち上がりはラージョがロングボールを入れてセカンドボールを拾い、サイドに人数をかけて二次攻撃で攻め込む流れ。しかし11分には久保が自陣からカウンターで単独ドリブル、ゴール前で倒されFK。久保自身が蹴ったボールは相手の壁がジャンプしたところに当たってしまう。

17分、久保が2人を相手にして縦突破、しかしボールはラインを割ってしまう。しかし20分、久保がワンツーで右サイド深くへ侵入、クロスは相手にクリアされたが、手前でエスピノが上げた腕に当たったという判定でPK。これをオヤルサバルがGKの逆を突いてソシエダがリード。

そこからは当然ホームのラージョが猛攻を見せ、ソシエダがゴール前に人を集めて跳ね返す展開が続く。そんな中で久保はカウンターの起点として奮闘、32分には左からのパスをダイレクトでシュートも右に外れる。34分には1人で3人を引き連れてのドリブルでファールをもらう。そして残り10分のところでサディクと交代。

その後は比較的ソシエダが試合をコントロールできていたのだが、ロスタイム1分に左からカットインしたべべのミドルがゴール左に吸い込まれ、ラージョが土壇場で同点。そのまま2-2で試合終了、ソシエダは勝てた試合でまた勝点を落としてしまった。

久保については、ベンフィカ戦を100%とすると、この試合は7割程度のパワーで流しながら試合をやっていたような感じ。全ての試合に全力を出すと間違いなく怪我をしてしまうので、相手や展開を見ながらフルで働けるように、良い意味で手抜きを覚えるようになったんじゃないだろうか。

イマノル監督が判で押したように久保を下げると、それまでピン止めされていた相手のSBが自由になってピンチを招くのがパターンなのだが、最後の失点もSBがインナーラップした動きにDFが釣られ、べべへの対応が遅れた事が原因になったわけで、いい加減学習しないとと言うより、久保が不在でも守りきれるようにならないとね~。

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