「イニエスタの不在が神戸に勝利をもたらした?」J1第25節 コンサドーレ札幌-ヴィッセル神戸

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現在11位のコンサドーレ札幌は、現在は最下位に沈んでいるヴィッセル神戸とホームで対戦。札幌はいつもと変わらぬ3-4-2-1で3トップは興梠、武藤、小柏の3人。神戸は4-4-2だが、イニエスタが怪我のため欠場、大迫と佐々木の2トップという形。

試合はホームの札幌がミシャサッカーのビルドアップ、神戸は大迫を中心にした攻撃陣へシンプルにボールを集めるサッカーを展開。札幌は17分に宮沢の浮き球パスから小柏の折り返しを興梠がシュートも、わずかに左へ外れる決定機。神戸も20分に大崎の縦パスを大迫が受けての展開から汰木がシュートとチャンスを作る。

その後はどちらにもチャンスはあったが、スコアが動いたのは前半28分。高嶺のミスパスを大崎が拾って縦パス、深井が足を伸ばしたボールが汰木に渡り、左足で決めてシーズン3点目となるゴールを決める。

そして前半ロスタイム、神戸が中盤で奪ったボールを汰木がヒールでつなぎ、大迫が抜け出したところを菅が倒してイエローカード。大迫のキックは壁に当たったが、ボールを拾った汰木のミドルシュートが岡村の足に当たってコースが変わり、神戸が追加点を決める。

神戸は後半早々にも、縦パスを受けた大迫からの絶妙なスルーパスから飯野が抜け出しシュートも枠に飛ばせない。札幌も後半15分にファーでフリーになったルーカス・フェルナンデスがシュートもわずかに左へ外す。

後半19分に札幌は福森、荒野、さらにガブリエル・シャビエルを投入して攻勢に出る。神戸も怪我から復帰した武藤が入る。後半25分にはオーバーラップした高嶺がクロス、これは間一髪で小林祐希がクリアする。

札幌はトゥチッチ、スパチョークを投入した直後の42分、福森のFKから岡村がヘディング、これもわずかにゴール左へ外れ、また決定機を決められない。43分にはミスパスを拾った飯野がPA付近で駒井に倒され、一旦はPKの笛が吹かれるが、VARでFKに訂正される。

その時間もあってロスタイムは9分に登ったが、スパチョークのシュートは神戸GK前川が足で止め、シャビエルのクロスも前川が弾き、最期まで失点を許さず0-2で試合終了。これで神戸は暫定で16位に浮上、札幌との勝ち点差も4にまで縮まった。

神戸はイニエスタが抜けた事でプレスの強度が高まり、ボールがイニエスタじゃなくて大迫に集まる事で攻撃の狙いがはっきりするようになった。イニエスタが復帰した後、彼をどう処遇するかで神戸の運命が左右されそうだ。

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