昨シーズンは遠藤の劇的ゴールでギリギリ残留を決めたシュツットガルトの開幕戦は、リーグ4位の強豪ライプツィヒとホームで対戦。シュツットガルトは3-1-4-2のフォーメーションで、伊藤が3バックの右、遠藤がアンカーで先発。ライプツィヒも同じ3-4-1-2のマッチアップ。
試合はライプツィヒがボールを支配する流れで始まると、早くも8分にダニ・オルモのワンタッチパスに対し、シュツットガルトのオフサイドラインが乱れたところをエンクンクが抜け出しゴール。
シュツットガルトは遠藤の脇のスペースを誰が埋めるか枠割が曖昧で、ライプツィヒの攻撃陣を捕まえきれていない。しかしシュツットガルトは危ないシーンを何度か凌ぐと、31分にアマダがカライジッチとのワンツーを受けて右足を振り抜くと、これがゴール右隅に決まってシュツットガルトが同点に追いつく。
このゴールでシュツットガルトは落ち着き、遠藤の両脇はインサイドハーフとWBでカバーしつつ、伊藤の攻め上がりからのロングパスを相手がクリアしきれなかったシーンや、前半ロスタイムのマヴロパノスの攻め上がりからポストに当たったシュートなど、カウンターから何度か良い形を作る。
後半も早速4分に、伊藤から正確なフィードがオーバーラップした右WBヴァグノマンに通り、トラップからシュートまで持ち込んだが絶好機を外してしまう。その後はライプツィヒが盛り返し、PA内まで攻め込む回数が多くなる。しかし何度かあった決定的なシュートはGKミュラーがことごとくファインセーブで失点を免れる。36分には遠藤が足を攣って倒れるシーンも。
終盤はライプツィヒがセカンドボールを支配して連続攻撃を仕掛けるが、シュツットガルトはPA内に人を集めて人海戦術で何とか6分のロスタイムを守りきり、結局1-1のドローで試合終了。シュツットガルトにとってはまずまず満足の開幕戦となった。
今期の遠藤は代表と同様にアンカーで起用されるみたいだが、やっぱりバランスを取るよりも人に食いつくほうが得意なので、持ち味的にどうなんだろうと思う。それよりも伊藤がまた一段と成長しているようで、活躍が楽しみである。