フライブルクの今シーズン公式戦開幕試合は、ブンデスリーガ2部のカイザースラウテルンとのポカール1回戦。夏にPSVアイントホーフェンから移籍した堂安は、早速4-2-3-1の右SHで先発した。
いきなり右サイドでパスを受けてダブルタッチでマークを交わし、中へ切れ込んだところで倒され相手にイエローカード。
カイザースラウテルンは、あまり前からプレスをかけて来ず、フライブルクの前線と中盤にほぼマンマークを付けてパスの受け手を封じ込めて来たため、そこからはなかなか堂安がボールに触れなくなる。
19分には、堂安がファーに流れたクロスを拾って股抜きで抜こうとしたが引っかかる。このあたりから、ベンチの指示なのか堂安が中に入ってサイドのスペースは交代で入ったシルディリアが使う形が多くなる。
完全に試合が膠着していた33分、カイザースラウテルンは中盤でボールを奪うと、ハーフラインからリッターが思い切ったロングシュート、これが前に出ていたフライブルクGKフレッケンの手をかすめて決まってしまう。
その後もフライブルクは攻めあぐねる展開が続く。そんな中、前半41分に中央にポジションしていた堂安に左から横パスが送られ、ダイレクトでシュートも大きく浮かしてしまい、初めてのチャンスをものにできず。
後半開始早々、堂安がPA右でボールを受け、PA内へ切れ込むが2人の守備に遭ってカットされる。6分には堂安がスルーしたボールをグレゴリッチュがシュートもわずかに外れる。22分には堂安がバイタルからスルーパスも味方と合わずと、徐々に相手の寄せが遅くなってフライブルクに攻めの形が現れ始める。
しかしなかなかゴールを奪うまでには行かず、逆にカウンターからボイドに3度も決定的なシュートを浴びる嫌な流れになって来た後半35分、ロングボールを収めたペダーセンから横パスを受けた堂安がシュート、これは相手にブロックされるが、37分に堂安のドリブルからCKを得ると、ペダーセンのシュートはブロックされるが、自身で拾ったパスをシャライが押し込み同点。
そこからは堂安も含めて選手がヒートアップする場面が多くなり、審判の笛でブツブツ流れが切れる展開になり、そのまま90分が終了して試合は延長戦に。
延長前半はフライブルクがペースを握り、10分過ぎには立て続けにシュートを放つがカイザースラウテルンGKルーテに防がれる。しかしその時間も長く続かず、延長後半はまた膠着状態に陥った中、6分に堂安が後ろから倒されゴールやや左の地点でFKをゲット。これを堂安が壁を越して落ちるFKをポストギリギリに決めてフライブルクが勝ち越し。
後半10分に、堂安は足を攣ったところで交代。カイザースラウテルンは当然前に出て来るが、自陣でゾーンを固めたフライブルクの守備を最後まで打ち破る事が出来ず、そのまま1-2で試合終了。フライブルクが2回戦に進出した。
堂安はまだ手探り状態という感じで、ボールを欲しいタイミングが味方と合わない場面も多かったが、結果が出たのは何より。120分フル出場で当面はスタメンを張れるチームの信頼は得ているようで、開幕が楽しみである。