「昇格組にズタボロ、地獄の中でキラリと光った上田の1トップ」ベルギー・プロリーグ第1節 ウェステルロー-セルクル・ブルージュ

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今期からセルクル・ブルージュへ移籍した上田綺世は、いきなり開幕戦でスタメン起用、4-2-3-1のトップ下に入った。相手は昇格組のウェステルローで、フォーメーションは4-4-1-1。

試合はセルクル・ブルージュがアウェイである事を差し引いても、明らかにウェステルローのペース。ウェステルローはボールを奪ったら、徹底的にサイドチェンジを仕掛けてファーサイドで基点を作るサッカーが浸透している。

おかげで、セルクル・ブルージュは常にDFラインが押し下げられた状態になり、前線の選手が孤立。DFはビルドアップをする余裕が無く、アバウトなボールを蹴っ飛ばすだけになり、上田の頭上をボールが行き交うのみ。たまに足元へボールが入っても、味方が遠いのでポストをしても次へつながらない。

さらに悪いことには、前半30分にCBのポポヴィッチが2枚目のイエローで退場。これで上田のデビュー戦は終わりかと思いきや、下げられたのは1トップのデンキー。しかし意外と上田のほうがロングボールに競り勝てる場面が多く、ちょっと得点の可能性を感じられるようになる。

前半を何とか1点差でしのいで後半。セルクル・ブルージュは前半よりはビルドアップの意識が見えるのだが、自陣でヒールやアウトサイドといった謎プレイをやらかすなど、苦し紛れに繋ごうとしてミスを連発、イエローカード連発のファールとGKヴァルレゾンのファインセーブで何とか失点を免れる。

途中で、この試合初めて上田が前を向いてボールを持つ機会があり、結局シュートまで行けずに味方に繋いだのみ。そして後半ロスタイムにウェステルローが追加点、そのまま0-2で試合終了。

まあ植田がいた時の状況からするとある程度予測はしていたが、想像以上に酷いチームに来てしまったなという印象。でも上田個人としては、大迫化への修行としては悪くない環境と言えるかもしれない。明らかに1トップとしてはデンキーより仕事をしていたので、次節にどこのポジションで使われるか注目したい。

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