「ラルプ・デュエズは初出場の22歳が制し、総合はヴィンゲゴーが首位を守る」ツール・ド・フランス2022 第12ステージ

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アルプスのハイライト、昨日のガリビエ、テレグラフをまた逆走、超級のクロワ・ド・フェールをこなした後は、4年ぶりに登場する伝説のラルプ・デュエズ頂上ゴールが待ち受ける、フランス革命記念日の第12ステージ。

レースはアクチュアルスタート直後にパウレスが単独でアタック、しばらくは集団から追撃のアタックが繰り返されたが、スタートから10km地点で5人が先頭に追いついて6人の逃げ集団が形成され、ここでメイン集団がペースを落とす。

11.8km地点のスプリントポイントは逃げ集団が素直に通過。メイン集団ではファンアールトがスルスルと単独で抜け出し7位の9ポイントをゲット。すぐに最初の超級山岳ガリビエ峠に突入する。

17km地点で、スプリンターのペーター・サガンがチームメイトのラトゥールを引いて抜け出し、山岳賞争いのアシスト発射台として働くシーンもあったが、すぐにユンボ・ヴィズマチームが集団をコントロールし始める。

メイン集団からチッコーネ、さらにメインチェス、ツィンマーマンが飛び出し、さらに頂上近くになってあのクリス・フルームがアタックを仕掛ける。先頭ではアントニオ・ペレスが単独で抜け出し、ガリビエ峠をトップ通過。26秒差で3人の追走、メイン集団は2分差で通過する。

下りで逃げ集団からパウレスとピドコックが抜け出し、フルームも含めて平地で先頭集団に合流。2つ目の超級山岳クロワ・ド・フェールには9人の逃げ集団と、6分半差でメイン集団という形で上りへ突入、その途中で山岳賞のゲシュケ、ライバルのラトゥールが遅れ始める。

クロワ・ド・フェール峠はチッコーネが先頭、その後をパウレス、フルーム、メインチェス、ピドコックの5人になった先頭集団が通過。ファンアールトが率いるメイン集団は4分20秒差で通過、坂を下りきってから残り15km地点、ラルプ・デュエズの入り口では再び先頭との差が6分に広がる。

残り10km地点で先頭集団からピドコックがアタック、メインチェスが反応するが、フルームはマイペースで淡々と追跡する。パウレスとチッコーネは完全に脱落。メイン集団ではまだファンアールトが率いている状況。

8.5km地点でファンアールトはお役御免、メイン集団はクライスヴァイクが引っ張る。ここでティボー・ピノ、ウラソフが遅れる。さらにログリッチにアシストが交代、今度はキンタナが遅れ始める。先頭はジリジリとピドコックがメインチェスとフルームとの差を広げる。

残り5kmでメイン集団のアシストはクスに交代、バルデとアダム・イェーツが遅れて5人に絞られる。そして残り4km地点でポガチャルがとうとうアタック、ヴィンゲゴーがすぐさまマークに付き、ゲラント・トーマス、クスが再び追いつく。マスはじりじり離れて残り4人になる。

さらに3km地点でポガチャルがアタックするもヴィンゲゴーが付き、ゲラント・トーマスが追いつく繰り返し。そして先頭ではピドコックがツール初出場ながらラルプ・デュエズを単独で逃げ切り優勝、22歳は史上最年少だそうだ。そこからメインチェス、フルーム、パウレスとゴールする。

メイン集団はラスト300mからポガチャルがスパートするも、ヴィンゲゴーはそのまま食らいついてゴール、タイム差無しでゲラント・トーマスが入ったが、総合2位のバルデはポガチャルから19秒遅れてのゴール。ユンボ・ヴィズマがヴィンゲゴーをしっかり守り切ったレースとなった。

これで総合トップはヴィンゲゴー、2分22秒差でポガチャル、4秒差でゲラント・トーマス、9秒差でバルデの順になった。山岳賞はゲシュケが守ったが、メインチェスが4ポイント差まで急追している。スプリント賞はファンアールトが独走中。

第13ステージは、ラルプ・デュエズを下りたところにある麓の街ブール・ドワザンからサンテティエンヌまでの192.6km。最後は平坦だが途中は起伏が多く、総合勢は山の疲れがあるので逃げが決まりやすい展開になるだろう。

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