昨日はツール・ド・フランスが休養日だったので久々にサッカーを観戦。NHKが放送していた磐田対神戸の残留争い裏天王山。
前節は清水との残留争い直接対決に勝利して最下位を脱出したヴィッセル神戸は、今節は16位のジュビロ磐田との連続シックスポインター。磐田は3-4-2-1のフォーメーションで、1トップがジャーメイン良、遠藤がボランチに入る形。対する神戸は1トップが武藤、トップ下がイニエスタ、スーパーサブが大迫という吉田式勝利の方程式。
試合は、神戸がボール保持でやや優位に立つ展開。暑い中での連戦という事で、どちらもハイプレスはせずに相手ボールになると自陣にスッと引いてゾーンを組む形が多い。
そんな中、前半9分にイニエスタからのドンピシャスルーパスに武藤が抜け出し、GKを交わすも最後はリカルド・グラッサがスライディングで防ぐ決定機。12分にもカウンターから武藤がシュートも磐田GK三浦に足1本で防がれる。
15分にも、最初と同じように武藤がスルーパスに抜け出し、折り返しを山口が押し込むも武藤がオフサイドでノーゴール。21分にもイニエスタのパスから小田がシュート、グラッサがクリアと、磐田はイニエスタを自由にさせ過ぎてチャンスを作られまくる。
磐田も、前半22分にイニエスタに負けじと遠藤の浮き玉パスにジャーメインが飛び出し、シュートと初めてのチャンス。35分にも左からのアーリークロスに鈴木がヘッドも枠に飛ばず。
後半も、開始早々にイニエスタのダイレクトワンツーからのスルーパスに汰木がシュートと、神戸がいきなり決定機を作る。が、磐田はそこから盛り返して運動量が落ち始めた神戸を徐々に押し込み、セカンドボールを拾うようになる。
ここで吉田監督は小田とイニエスタに代えて佐々木と大迫を投入。珍しく交代に不満を見せるイニエスタ。そりゃチャンスを何度作ってもゴールしてもらえないのだから腹も立つよね(笑)。
しかし大迫が出ると、神戸はイニエスタ起点のパスサッカーから、大迫目掛けてロングボールを放り込む縦ポンサッカーにシフトチェンジ、25分には大迫が頭で落として汰木がカットインからシュート、これまたグラッサの頭でクリアされる。
すると後半29分、カウンターで山口から武藤にパス、そこまで散々シュートを防いでいたグラッサが武藤の足を引っ掛けてしまいPK。大迫がGKの動きを読んでど真ん中に蹴り込み神戸が先制する。直後の33分にも、武藤の仕掛けを山本が倒して一度はPKと判定するが、VARでエリア外からのFKとなって2点目ならず。
磐田は杉本健勇を投入するが、大迫と違ってほとんど前線での基点になってくれない。40分には鈴木がカットインからシュートもGK飯倉がキャッチ。後半のロスタイムは6分あったが、神戸が大迫を中心にキープで時間を使いながら試合終了。
これで神戸は残留に向けての最低条件だった残留争い2連戦を含め3連勝、プレーオフ圏の16位に浮上した。逆に3連敗の磐田は、今節勝利した清水にも抜かれて最下位に転落した。
神戸は前半にあれだけあったチャンスに1つでも決めていたらもうちょっと楽に勝てたとは思うが、大迫が復調してイニエスタが居なくても縦ポンで何とかなるオプションが生まれた事は大きい。レアルと一緒で、戦術で細かく縛る監督よりも、選手を乗せて気持ちよくプレイさせてくれる監督が合っているのだと思う。磐田はチームの狙いはわかるんだけど、前線はジャーメイン良に頼らないといけないようでは厳しいねえ・・・