昨日、森保監督がオンライン取材の中での談話がTwitterのサッカークラスタの中で話題になっていました。
「選手たちは本当にストレスだったと思う」森保監督が明かした6月シリーズ4試合の“テスト戦略”https://t.co/zp2uaM55UJ#ゲキサカ #daihyo #日本代表 #サッカー日本代表
— ゲキサカ (@gekisaka) June 21, 2022
その中で、「選手を変えていなければだんだん積み上がっていって、感覚的にその状況で自分たちはどうしようというのがオートマティックにできるようになっていたのを、極端に言えば毎回ゼロに戻して、そこから積み上げてほしいという形で、選手にとって本当にストレスになることをトライしてくれたことを最大限評価したい」という言葉に注目したいです。
ここでも、森保ジャパンは戦術を選手に丸投げとさんざん揶揄してきましたが、実際にもチームで共有する戦術というものは無くて、選手同士のすり合わせだけで戦術を作っているため、組み合わせが変われば毎回ゼロになると、監督自身が白状しています。
私はここでもしつこいぐらいに森保監督は戦術を選手に丸投げと言い募ってきましたが、この発言で今さら衝撃を受けているサッカークラスタの人が多いのに、逆に衝撃を受けています(笑)。いや、そんな事は試合を見たら誰でもわかりますよね?
一応、「(三笘)薫がボールを持った瞬間、伊藤洋輝が何度もオーバーラップを仕掛けて、彼の個の突破を助ける状況があった。今後チームの形としてやっていかないといけない」と述べているように、ミクロな形での決まりごとについては、必要性を感じているのは確かなようで、全く何も決めるつもりではないのは確かなようです。
仕掛ければ抜けるが…三笘薫が感じたジレンマ「フィールド内での対応力に頼ってしまっている」https://t.co/51tJN0nOQA#ゲキサカ #daihyo #日本代表 #サッカー日本代表 pic.twitter.com/XVrfkQhjZS
— ゲキサカ (@gekisaka) June 15, 2022
ただ、「チームとしてどう攻めていくかの決まり事はいろいろ持たないといけない」と危機感を持っている三笘の問に対し、「彼自体が戦術であるというところ。個で打開する能力があるからこそ、そこを託している部分はある」という部分については、今更ですが心底ガッカリさせられますな(苦笑)。
メッシやネイマール、ロッベンのようなワールドクラスのドリブラーであっても、2対1のダブルチームでカバーされたり、間合いを詰められた状態で打開するのは難しく、たとえ1対1で抜いてクロスを上げたとしても、中をきっちり固められていたらそう簡単にゴールは出来ません。
相手のマークが来る前に1対1の勝負に持ち込み、相手の守備陣形が整う前にクロスを上げる、そのためにボールを速く大きく動かすための攻撃デザイン、ビルドアップが現代サッカーには不可欠なのです。
そこをいつまでも「ジャパンズウェイ」で選手に丸投げしている限り、三笘や伊東がいくら所属クラブで結果を出したところで、日本代表のレベルアップにはいつまで経っても繋がらないのは明らかだと言えるでしょう。
Number webにて、
「サッカー日本代表・6月の4連戦」
の総括をさせていただきました。こちらは前編になります。https://t.co/tTu7T5KVgz
この4連戦で何が見えてきたのか。
様々な観点でお話しさせていただきました。#daihyo #SAMURAIBLUE #カタールW杯 @numberweb https://t.co/fkThrdTjDw— 中村憲剛 (@kengo19801031) June 21, 2022
「ジャパンズウェイ」についても、戦術を選手に丸投げするのは、結局スポンサーの覚えめでたいスター選手を代表に残すために、その選手がやりたいサッカーをさせてあげる方便でしかありませんからね。
宮本ツネ様が会長になって、中村憲剛が技術委員長、監督が欧州で実績を積んだ長谷部という態勢になって初めて、日本サッカーに本当の希望が生まれて来るのかもしれませんな。