「鈴木唯人のドッペルパックで2歳上の韓国に3-0の圧勝」U-23アジアカップ 準々決勝 日本-韓国

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U-23アジアカップをグループ2位で通過した日本の準々決勝は、グループCを首位で通過した韓国との日韓戦。

日本のスタメンはGK鈴木彩艶、DF半田陸、馬場晴也、チェイスアンリ、加藤聖、ボランチ山本理仁、藤田譲瑠チマ、2列目が斉藤光毅、鈴木唯人、藤尾翔太、1トップが細谷真大の4-2-3-1。韓国は4-4-2のフォーメーションで、マジョルカのイ・ガンインが2トップの一角に入っている。

試合は、互いに中盤でプレスを掛け合ってボールが落ち着かない立ち上がり。韓国は今までのチームとは違い、キック&ラッシュじゃなくてボールを繋いでくるチームになっている。日本はサイドに長いボールを中心とした組み立てを強いられる。

前半12分に、チェイスアンリが競り合いで腕が入ったという判定で早速イエローカード。日本はポゼッションでやや劣勢、SBの前のスペースを使われる形が多い。18分に一発のロングボールに細谷が抜け出してようやくファーストシュート。

すると前半23分、日本はゴール前の良い位置でファールを得ると、鈴木唯人のFKが韓国の壁に当たってクロスバーに当たり、そのままゴールに吸い込まれて日本がラッキーな形で先制点をゲットする。

韓国は当然日本に対する圧を増して、CKが連続して続くが何とか跳ね返す。38分には鈴木と入れ替わった細谷が上手く抜け出しシュートもGK正面、こぼれ球も相手にクリアされて追加点ならず。ロスタイムに藤尾の抜け出しから細谷が合わせたシュートも相手にライン際でクリアされる。直後にスルーパスから斉藤光毅のシュートもGKにセーブされる。

後半から韓国は2人を交代。日本は斉藤光毅に代えて佐藤を投入。後半4分にイ・ガンインのドリブルからクロス、決定的なシュートを浴びるが何とか防ぐ。日本は組み立てが同サイドの縦に偏っているので、韓国に読まれてしまっている。11分にも左サイドを抜かれて混戦になるも、これもゴールならず。

15分過ぎになると、日本が球際で負ける場面が多くなって韓国が連続攻撃。日本はそれを耐えると、左からのクロスが相手に当たってコースが変わり、細谷が飛び込むがシュートは右に外れる。しかし鈴木のドリブルからシュートはGKに防がれたが、浮いたボールに細谷が体ごとゴールに突き刺し2点目。

そこからは日本が後手を踏む展開、右からのクロスにオ・セフンが完全なフリーでヘディングされたが、コースは右に外れて命拾い。ここで日本は藤尾に代えて内野を投入。韓国は徹底的にオ・セフンにボールを集める攻撃。

しかし後半35分、藤田のドリブルを起点に、右からのクロスを受けた鈴木唯人がターンからゴール右に見事なシュートを決めて日本が3点目。日本は後半42分に松岡と松木、44分に中島を投入して逃げ切り態勢。ロスタイムにはオ・セフンにヘッドを食らうが、鈴木彩艶が左手でかろうじて抑える。そして3-0で試合終了。

韓国がU-23だったのに対し日本はU-21で、かなり厳しい試合展開が予想されたが、韓国の攻めが意外に雑で、日本は韓国のハイラインを逆に利用して、一瞬のスキから上手く形を作って得点を重ねる事が出来た。

ぶっちゃけ、実力よりも点差が広がった試合で喜びすぎるのは禁物だが、優勝に向けて勢いが付く勝利になったのではないかと思う。木曜日の準決勝は開催国ウズベキスタンが相手、韓国よりも力が落ちる相手だが、超アウェーの空気が待っている。気を抜かずにしっかり勝って決勝へ進出してもらいたい。

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