「若手の大爆発で、ブービー湘南がまさかの前年王者に大勝」J1第14節 川崎フロンターレ-湘南ベルマーレ

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シーズン序盤は苦しんだものの、気がつけばJ1で首位に立っている川崎フロンターレ。今節は降格圏の17位に沈んでいる湘南ベルマーレとホームで対戦。

川崎はいつもの4-3-3フォーメーションで、レアンドロ・ダミアン、家長、マルシーニョの3トップ。対する湘南は3-1-4-2で大橋と町野の2トップ。

試合はもちろんアウェイの湘南が5-3-2の形で守りを固め、川崎がポゼッションする流れ。それでも川崎は湘南DFラインの裏を取る動きで、前半の7分までに2度の決定的なシュートを放ち、順当な結果に終わる試合かと思われた。

ただ、湘南の2トップがアンカーの橘田を常時ケアした事で川崎はロングボール中心の単調な組み立てになり、徐々に湘南のほうにも良い形が見られるようになる。すると33分にスルーパスから大橋が完全に抜け出すが、川崎GKチョン・ソンリョンに防がれる決定機。その後も互いにチャンスはあったがスコアレスで折り返し。

後半早々、湘南は右サイドを町野が抜け出し折り返しをタリクがシュートと良い形を作ると、後半4分にCKを町野が佐々木のマークを受けながらファーに上手くヘッドを流し込んで湘南が先制。さらに9分、左からのクロスにフリーになっていた池田がニアに狙いすましたヘッドを決めて追加点。

さらに後半14分、中盤でシミッチがボールをカットし損ねて湘南がカウンター、最後は町野が落ち着いてファーへ流し込み湘南が3点目。その直後にも、中盤で脇坂が不用意なキープでボールロスト、ショートカウンターからタリクがGKチョン・ソンリョンを交わす浮かせたシュートを決めてまさかの4点目。

川崎は後半22分に小林悠を投入、レアンドロ・ダミアンと連動したシャドーとして動く事で上手くフリーになり、何度かチャンスを作ったが決められず。36分にも小林がゴール左でターンからファーへシュートも湘南GK谷が横っ飛びでセーブ。

しかしその勢いは長く続かず、終盤はむしろ湘南が押し気味に試合を進め、そのまま0-4で試合終了。結局川崎は湘南に対して1点も取れずに試合終了。これで川崎は鹿島と勝ち点で並び、得失点差で2位に転落した。

かつての川崎であれば、大島や中村憲剛の縦パス、三笘のドリブルなど、相手がどれだけマンマーク守備で潰しに来ても、それを上回る個人の能力でひっくり返すサッカーが出来ていたが、今はそれが不可能なのに当時と同じようなパス回しをしようとしてミスを連発するチームになってしまった。

ジェジエウや谷口、大島らが戻って来れば復活はするだろうが、そろそろ世代交代を考えなければならないのも事実。若手を使いながらも、しっかり強さをキープしないといけないビッグクラブの難しさを、川崎の首脳陣は噛み締めている事だろう。

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