「原口の豪快ダイビングヘッドで先制、ウニオン・ベルリンがダービーを制す」ドイツ・ブンデスリーガ第25節 ヘルタ・ベルリン-ウニオン・ベルリン

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現在は降格圏に沈んでいるヘルタ・ベルリンは、2試合前からあのフェリックス・マガト監督を招聘するという劇薬を処方し、今節は7位と好調なウニオン・ベルリンとのベルリン・ダービーに臨む。

ヘルタのフォーメーションは4-1-4-1で、ウニオン・ベルリンは3-1-4-2で原口は右のインサイドハーフで先発、遠藤はベンチ外。

試合は、ホームのヘルタがポゼッションで上回る展開で始まる。ウニオンはヘルタの高いラインを狙って前線の選手がシンプルに裏へ飛び出す攻撃が中心となる。ウニオンは得意のセットプレイから2度決定機を作るが、どちらもヘルタGKロトカにファインセーブされる。

ウニオンは29分にも原口が絡んで右サイドでの崩しから、クロスのこぼれ球をベッカーがシュートもまたロトカに防がれ、嫌な流れになりかけた前半31分、左をベッカーがドリブル突破からクロス、ファーに飛び込んだ原口がダイビングヘッドで決めて先制点をゲットする。

その後はヘルタが反撃、38分には右からのクロスにアオリダが完全なフリーでボレーシュートも、ボールはゴール右へわずかに外れる超決定機。しかしウニオンもカウンターから連続して惜しいチャンスを作り、試合は後半戦へ。

後半からヘルタは3-1-4-2にフォーメーションを変更、すると4分にベルフォディルの飛び出しからクロス、バウムガルトルのクリアが飛び出した味方GKに当たってオウンゴールとなってしまう。

しかし後半8分、左サイドでギーセルマンがうまく抜け出し、マイナスの折り返しをプレメルが頭で押し込みウニオンが再び勝ち越す。その後はまたヘルタの攻勢が続く中、原口は後半16分に交代。

次の1点が勝負だったが、それを決めたのはウニオンのほうだった。後半29分にウニオンは相手のミスを拾ったカウンターからベッカーが抜け出し、ファーに流し込み3点目。さらに後半40分、DFからのロングボールにオフサイドラインを掻い潜って飛び出したミヘルが、上手いトラップから前を向いてゴール、これで完全に勝負あり。

これでウニオンはヘルタに対してシーズンダブル、ヘルタは敗れたもののシュツットガルト、ビーレフェルトが仲良く負けてくれたおかげで勝点1差は変わらず。まだまだ熱い残留争いは続きそうである。

原口はいつも通り精力的に走り回り、ボールのあるところには必ず顔を出してチームの潤滑油として奮闘。今期はなかなか結果に恵まれなかったが、ようやくシーズン2ゴール目を古巣相手に記録。代表でのスタメンを勝ち取るためにも、継続しての結果が欲しいところだ。

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