現在リーグ戦レギュラーシーズンの優勝に王手がかかっているユニオン・サンジロワーズは、アウェイで今期は下位に低迷しているスタンダール・リエージュと対戦。代表帰りの三笘は、3-1-4-2の左WBで先発。対するスタンダール・リエージュも同じフォーメーション。
同じ3-1-4-2のマッチアップでなかなか三笘にボールが来ない立ち上がりだったが、8分にサイドチェンジからドリブル、抜きにかかったところで相手にカットされたが、そのCKからクリアで浮いたボールをテウマがダイレクトボレーで決め、アウェイのサンジロワーズが先制する。
その後はビハインドを負ったリエージュがボールを支配。三笘はほぼDFラインに吸収される形で守備に追われる時間が多くなる。すると24分にリエージュがFKからPA内の競り合いでCBバージェスの足に当たったボールが、ムサ・シサコの前に転がってそれを押し込まれ同点に。
サンジロワーズも39分には右サイドをラプッサンが抜け出し、クロスのこぼれ球を三笘がシュート、相手に当たったボールをウンダブがシュートもゴールポストに当ててしまって逆転ならず。
後半から、サンジロワーズは三笘とラプッサンのポジションをチェンジ、三笘がウンダブと並んで2トップの位置に入る。チームも前からのプレスが効いて高い位置でボールを奪い返し、三笘がボールを触る回数も増え始める。10分にはウンダブのキープから三笘が抜け出そうとするが、シサコにうまくカットされる。
しばらく膠着状態が続いたが、後半25分にサンジロワーズのCKからニアでバーガーがフリック、ファーに飛び込んだニューコープが頭で押し込み逆転に成功する。さらに後半37分、ニールセンからのスルーパスを相手がカットしたボールを三笘が奪い返し、切り返しからシュートと見せかけてニールセンにパス、これをきっちり押し込み三笘のアシストで3点目。
三笘は後半43分にお役御免。試合はそのままサンジロワーズがしっかりボールを回して1-3のまま逃げ切った。2位のクラブ・ブルージュもベールスホットに勝利したが、両チームの勝ち点差は5のままで、最終節を残してサンジロワーズのレギュラーシーズン優勝が決まった。
代表帰りの三笘は、あまり疲れを感じさせない動きの良さを見せてアシストとファールゲットで勝利に貢献。ただ前半のWBでは守備に追われる時間が長く、体で相手を止められないので味方の援護が必要になっていた。まだ守備のインテンシティ、デュエルという面では課題が残っている。