前節に勝利したとは言え、まだ降格圏でもがいている17位のシュツットガルトは、アウェイで7位と好調のウニオン・ベルリンと対戦。シュツットガルトは4-3-3のCBに伊藤、インサイドハーフで遠藤が先発。ウニオン・ベルリンは原口が新型コロナウイルス感染で、遠藤も怪我で欠場。
試合はホームのウニオン・ベルリンが支配する流れ、3分にいきなりケディラに強烈なシュートを浴びるがわずかにポストの左へ外れる。シュツットガルトは相手のハイプレスを受けて、DFラインからのアバウトなロングボールが目立つ。
前半25分ごろから、ようやくシュツットガルトも中盤でボールを持てるようになるが、その分相手のハーフカウンターから2度ほど決定機を作られる。33分にはFKから遠藤がファーに飛び込むが、競り合いでうまく頭にヒットせず。
試合が動いたのは前半40分、ウニオン・ベルリンが右サイドからアウォニイのポストからプレメルがシュート、これがマヴロパノスの手に当たったという判定でPK、これをアウォニイがGKの逆を取ってゴールを決める。
後半になると、ウニオン・ベルリンはDFまでプレスをかけて来なくなり、伊藤が前を向いてFWまで縦パスを入れる機会が増える。後半25分には伊藤のフィードにマンガラが飛び出し、折返しを遠藤が飛び込むが相手のカバーに遭ってシュートまで行けず。34分には相手のカウンターを伊藤がプロフェッショナルファールでイエローをもらう。
終盤、遠藤は前線に残って得点に専念、40分にはバイタルでボールを受けてカライジッチにスルーパス、しかしシュートはポストに当たって左へ外れ、遠藤はその直後にクリバリと交代する。
このまま1-0で試合終了かと思われた後半45分、右サイドからソサのアーリークロスに、カライジッチが一瞬相手のDFから抜け出してボレー、シュツットガルトが起死回生の同点ゴールを決める。そしてそのまま1-1のドローで試合終了。
遠藤はキャプテンとして獅子奮迅の活躍、前半は守備に追われたものの後半は高い位置で何度もチャンスに絡み、コンディションはかなり上がっている様子でオーストラリア戦に向けて心強いところ。
伊藤も、ちょっと前までの弱々しさが消えて、強力なウニオン・ベルリンの前線に対して一歩も引かずに守備で立ちはだかった。もう代表に選ばれるだけの力は十分あると思うのだが、あの監督は植田や佐々木、長友がはるかに上の選択らしいのでどうにもならんですな。