ミッドウィークのヨーロッパリーグでベティスに先勝したフランクフルトは、今節のリーグ戦は順位が1つ下の11位ボーフムとホームで対戦。鎌田は3-4-2-1の左ウイングで先発、長谷部はベンチスタート。対するボーフムは4-3-3のフォーメーションで、浅野が右ウイングで先発。
前半2分、右サイドからボレのクロスを鎌田がボレーもゴール右にわずか外れるスタート。フランクフルトもボーフムもプレスが非常に素早く、中盤でガツガツ争って互いに素早く攻撃する激しい展開。
13分には、CKからファーに位置する鎌田にサインプレーでボールが渡り、ワントラップからシュートもコースが外れる。15分には同じような形でボーフムがCKからボレーも枠外の決定機。
そして19分、ボーフムは右からのFKにポルターがヘディングを決めて先制点を決める。さらに23分、カウンターからラストパスを浅野がシュートも、フランクフルトGKトラップにセーブされる。
苦しい時間帯が続いたフランクフルトは、33分にPA内に鎌田が飛び込んでパスを受けるが、相手にカバーされてゴールラインを割ってしまう。42分にはコスティッチがPA内で背後から倒されるがノーファールの判定。そこからは完全にフランクフルトのペースになり、ロスタイムにはFKからヒンテレッガーがフリーでヘッドもGKに防がれ、チャンスになかなか決められない。
しかし後半開始早々、フランクフルトがボーフム陣内に攻め込み、鎌田のワンタッチパスからクナウフがダイレクトで折返し、リンストロムのシュートが相手に当たってコースが変わり、オウンゴールで同点。
さらに後半6分、コスティッチのクロスがファーに流れ、クナウフが折り返したボールをリンストロムがシュート、しかしボールが鎌田の足元に転がり、これをボレーで決めて鎌田のゴールで逆転する。後半15分に浅野は交代。
そこからはボーフムが反撃、フランクフルトは守ってカウンター狙いの展開。鎌田は試合を落ち着かせようと、ボールを受けて散らそうとするが、相手のプレッシャーが速くて上手く行かない。
ボーフムは試合終了間際にGKからのキックをポルターが胸トラップで落とし、ロカディアが強烈なボレーもトラップがセーブ、こぼれ球のシュートもトラップが体に当てて決定機を防ぐ。ロスタイムには鎌田のスルーパスから折返しも味方に合わず。5分にはカウンターから鎌田の折返しもクリアされ、そのまま2-1で試合終了。
フランクフルトはこれで公式戦3連勝。以前は、攻撃の軸はコスティッチと鎌田の左サイドに偏っていたが、右WBのクナウフとリンストロムが好調で、攻撃のバランスが良くなった事が大きい。
鎌田については、この試合は省エネモードでやや消えがちだったが、パスの精度やゴール前での感覚は好調時に近づいてきた。今度はさすがに代表には呼ばれるだろうから、活躍に期待。