ヨーロッパ・カンファレンスリーグの決勝トーナメントプレーオフであっさり敗退、今期はリーグ優勝に集中するしか無くなったセルティックは、アウェイで4位のリビングストンと対戦。
日本人選手は前田大然のみ4-3-3の1トップで先発、最近は精彩を欠いていた旗手と井手口はベンチスタート。対するリビングストンは4-5-1のフォーメーションでスタート。
試合はセルティックが圧倒的にボールを保持、SBが高い位置に上がってウイングが前線に上がり、前田がやや下がり目な2-3-3-2のような形になってボールを回す。が、前半7分にリビングストンのCKから前に入られシュート、GKのジョー・ハートが横っ飛びでかろうじてセーブする冷や汗をかかされる。
しかしセルティックは再びペースを握ると、前半14分にクロスをリビングストンのDFがPA内でカット、そこに素早く前田大然が飛び込んでシュート、これがフィッツウォーターの手に当たってPK、しかしマクレガーのキックはポストに跳ね返されゴールならず。
その直後、セルティックのCKをニアでスターフェルトが合わせ、それはリビングストンGKストリイェクに防がれたが、弾いたボールを前田が頭で押し込んで5試合ぶりのゴールを決めて先制する。
セルティックはその後もボールは保持するがなかなか決定機は作れず、逆に前半ロスタイムにFKからオビレイにヘッドを打たれるが、クロスバーに当たってまた冷や汗の決定機。
後半早々、セルティックはSBのラルストンが右サイドを突破すると、クロスがオビレイの足に当たってコースが変わり、ファーに飛び込んだ前田のカバーに入ったデブリンの胸に当たってオウンゴール、セルティックが思わぬ追加点。
6分にも相手のパスを前田が高い位置でカット、ロギッチへのスルーパスはGKに抑えられてシュートならず。しかし10分、同じような形で今度はフォレストがスルーパスに抜け出し、ゴールやや左からシュートを決めて3点目。と思ったら、スローインからあっさり押し込まれてリビングストンが1点を返す。
後半24分、左サイドへのスルーパスにジョタが抜け出し、中央に走り込んだ前田が合わせるも威力が足らずにストリイェクがセーブ。そして前田は後半30分に交代、セルティックは逃げ切り体勢に。
38分には、加入後リーグ戦で初めてベンチスタートになった旗手が投入。40分には右ドリブルを仕掛けるも相手に奪われる。ロスタイムにはリビングストンに強烈なミドルを浴びるが、これもジョー・ハートがしっかりセーブ。そのまま1-3で試合終了、セルティックはリビングストンホームでの試合は実に2006年以来となる勝利を飾った。
セルティックは勝利したとは言え、流れから得点につながったのは相手のボールを高い位置で奪った時だけ。中央を固められてビルドアップはサイドに偏り、相手を崩し切る形は最後まで見られなかった。これでは前田に点を取れといっても厳しいのが正直なところ。
旗手が入って中盤のクォリティが劇的に上がったように見えたが、コンディションが悪化すると同時に、相手も研究してマンマークを付けて旗手にボールが入らないように対策。手詰まり感が見えてきつつある。さてここからどうやって打開するか。古橋の復帰が待たれるところだが・・・