「林と原のアベックゴールで3連勝、でも香川のスピードの衰えが悲しい現実」ベルギー・プロリーグ第28節 シント・トロイデン-ルーヴェン

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前節はアウェイで首位のユニオン・サンジロワーズに金星を挙げ、順位もいつの間にか12位と残留がほぼ見えてきたシント・トロイデン。今節はホームで9位のルーヴェンと対戦。

シント・トロイデンのフォーメーションは3-4-2-1に変更、林と原がシャドーの位置で、1トップにはクラウスが入った形。橋岡とシュミット・ダニエルはこの試合も先発。左WBには17歳のドニーが入った。香川はベンチスタート。

試合はホームのシント・トロイデンがペースを握る。クラウスはハイボールに競り勝てるし、林も体を張ったキープが出来るので、アバウトなボールを前線に放り込んでおけば勝手に形が出来てしまう(笑)。

前半5分には自陣PAから林がドリブル、競ったデ・ノレに倒され早速イエローカードをプレゼント。原はいつものようにあまり存在感は無かったが、前半19分のCKで相手にマークされながら上からヘッドを叩き込んで先制点をゲットする。

25分にはアーリークロスをゴール前でヘディングするなど、若手のドニーは積極的に攻め上がってゴールに絡み、サポーターを沸かせる活躍。35分にはこれもシント・トロイデンで売出し中のコナテが惜しいミドルを放つ。

後半もシント・トロイデンの勢いが持続、4分にCKからまた原が競り合いながらヘッドもGKが横っ飛びでキャッチ。しかし10分にドニーは足を痛めて下がってしまう。ルーヴェンは17分にアーリークロスからフリーでヘッドするも、橋岡がゴール前でクリアする。

そこからルーヴェンが反撃に出て、ニアゾーンをしつこく攻めてシント・トロイデンを押し込むと、後半20分に高い位置でボールを奪い、メルシエのシュートはシュミット・ダニエルが弾いたが、こぼれ球を押し込まれて同点、と思いきやオフサイドの判定で命拾い。

その後もルーヴェンのペースが続く中、後半28分に香川がクラウスに代わって投入、フォーメーションを3-1-4-2に変更してインサイドハーフの位置に入る。後半35分、橋岡が裏を取られてクロスをカバにど真ん中で合わされ、完全にやられたかに見えたがシュートは左に外れてまたまた命拾い。

後半41分には原のクロスを林がクリアみたいに打ち上げる珍プレーがあったものの、後半43分に香川のスライディングタックルに後ろからマリノフが突っ込んでしまい、危険なプレーで一発退場。ルーヴェンもロスタイムにはPA内でカバが反転シュートもシュミット・ダニエルがしっかりキャッチ。

そしてロスタイム4分、右サイドをスルッと原が抜け出し、クロスを林が今度はしっかり合わせてダメ押しのアベックゴール、そして2-0で試合終了。これでシント・トロイデンは3連勝で11位に浮上、8位のゲンクに勝ち点4と迫りプレーオフ2圏内が見えて来た。

前半は原が前目のポジションで林がトップ下っぽい役割だったが、後半は逆になる事で原がスペースで足元に収められるようになり、林がゴール前に詰められる場面が増えた。ただ、あまりに林が右サイドを幅広く動き回るので、橋岡の上がるスペースが潰され、ほとんど攻撃参加が出来なかったのは今後の課題だろう。

香川については、やはり以前に比べると明らかにスピードが落ちていて、ファールにはならなかったが後ろからのスライディングタックルが間に合わず、ただ足を引っ掛けただけになってしまったシーンは見ていて悲しかった・・・起用するならインサイドハーフよりもアンカーでボールを散らす専門のほうが良いのかもしれない。

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