次節で首位決戦を行うサウジの試合を研究がてら観戦。サウジのフォーメーションは4-2-3-1で、オマーンは3-1-4-2の形。
試合の序盤はアウェイのオマーンが押し気味の展開。サウジは中盤のプレス合戦でやや劣勢、セカンドボールをオマーンが制する流れが続く。サウジの攻撃は、ほとんどが右SHアル・ムワラド、SBアル・ガナムの右サイドへのサイドチェンジに偏っている。
前半23分にサウジは中盤でボールを失い、カタールのアル・アラウィにシュートを打たれるが右に外れる。36分にも右サイドからのクロスが中にわずかに合わずと、その後も攻めあぐねるサウジと、カウンターから決定機を繰り出すオマーンという流れで、サウジのサポーターにとってはストレスが溜まる展開。
後半になると、前半は全く使えなかった左サイドにサウジがボールを集め、ボランチもサイドに流れて攻撃参加して活性化を図る。すると後半3分に、サイドチェンジで右へ展開、そこからのシュート性のクロスをオマーンGKがキャッチしそこね、こぼれ球を押し込みサウジが先制する。
その後はオマーンが反撃に出るも、サウジは早くもファールを受けてコロコロ転がり中東戦法を実施しつつ、自陣に4-4-2のゾーンを敷いて守備重視からカウンター狙いの形。おそらく日本との試合は後半の戦い方がベースになるのだろう。
オマーンは後半27分にセットプレイからのこぼれ球をアル・アラウィがヘッドもGK正面。31分にも左からの折返しをアル・アラウィが振り向きざまシュートもバーの上。終盤はオマーンも攻め疲れが見え、サウジがペースを握り返す。
後半ロスタイムにはオマーンのボランチアラウィが強烈なロングシュートもサウジGKアル・オワイスがかろうじてセーブ、そのCKからまたアラウィがフリーでヘッドを放つも枠外、そのまま1-0で試合終了。
サウジの得点はGKのミスによるもので、オマーンは十分引き分けれただろうと思うのだが結果は結果。これでサウジは勝ち点4差での首位をキープ、次節の日本戦で勝利すればW杯の出場権を獲得することになった。
ではこのサウジに日本はどう戦うべきだが、それはまた次の機会に書くことにする。