現在2位に勝ち点4差で相変わらず首位を快走しているユニオン・サンジロワーズ。今節はアウェイで12位のセルクル・ブルージュと対戦。サンジロワーズはいつものように3-5-2のフォーメーションで三笘は左WBで先発。対するセルクル・ブルージュは4-3-3の形。
まず試合開始直後、三笘が右サイドの奥で奪ってからの攻撃で、最後はヴァンゼイルが抜け出しGKと1対1になるがシュートはセーブされてしまう。逆に前半8分、セルクル・ブルージュがCKを得ると、ニアに飛び込んだウトクスがヘディングを決める。
前半12分には高い位置で三笘がボールを奪い。テウマがミドルシュートもわずかに右へ外れる。16分にはテウマのクロスに相手DFが頭でクリア、そのボールを拾って三笘が倒れ込みながらシュートもGKディディヨンにセーブされる。23分には中盤をヘッドで繋いで、最後はウンダブがシュートもまたディディヨンがナイスセーブ。
これだけ決定機を決められないとしっぺ返しが必ず来るのがサッカーの不思議なところで、その直後にセルクル・ブルージュがカウンター、パスの出しどころを三笘が抑えられず、クロスのコースに入ったテウマがボールに触れず、ゴールを決められて2点差。
サンジロワーズは29分にカウンターから三笘がドリブル、後ろからスライディングで止めたダランドにイエローカード。42分にはヴァンゼイルがDFラインを抜け出し、前に出たGKも完全に交わしたが、シュートだけが決まらない。45分には三笘がボールを蹴り上げてマークの相手を抜こうとするが交錯して倒れ、相手にはお咎めなしの判定。
後半になると、サンジロワーズはフォーメーションを4-4-2に変更、何と三笘をSHじゃなくてSBへと一列後ろに下げてしまう。そして後半4分にはCKからニューコープのヘッドがクロスバー、6分には三笘が切れ込んで折返しをウンダブが合わし損ねと、後半も決定機を決められないサンジロワーズ。
するとようやく後半12分、セルクル・ブルージュのFKをサンジロワーズGKモリスがキャッチしてすぐに三笘にスロー、これをマークを剥がして上手くパスを繋ぎ、クロスを相手がクリアしたこぼれ球を三笘が詰めてゴール、ようやくサンジロワーズが1点を返す。
そしてサンジロワーズペースが続いて迎えた後半30分、三笘の切り返しからゴール前で混戦、三笘のシュートが相手に当たって跳ね返ったところをニューコープが押し込みサンジロワーズが同点。
後半39分にもロングボールからシュートの決敵はあったがまたもディディヨンに防がれる。終盤はサンジロワーズが攻め疲れてペースが鈍り、このままドローで終わるかと思われたロスタイム、アマニから出した長いアーリークロスに、セルクル・ブルージュCBダーランが軽くバックパス、しかしこれがディディヨンとの息が合わず、ボールはコロコロと転がってゴールラインを割り、まさかのサンジロワーズが勝ち越し。
8分間もあった後半ロスタイムも、サンジロワーズがGKモリスを中心に最後まで粘り強く守り、そのまま3-2で試合終了。サンジロワーズは苦しい試合だったが勝ち点3をゲット、2位のクラブ・ブルージュが引き分けに終わったために、勝ち点差が6となりさらに首位固めの結果となった。
巷では、何故三笘が4バックのSHじゃなくてSBになったのか疑問に思っている人が少なくないが、セルクル・ブルージュの右SBデコステレのカバーが早くてSHでは身動き出来なかった可能性が高く、GKモリスからのボールが完全に三笘を狙っていたように、あえて低い位置からスペースを活かして持ち上がる狙いがあったように思う。個人的にはかなり考えられた策だなと感心した。代表でも使えるプランだと思うけど、まあやらないだろうなあ(笑)。