コロナ禍以来、久々にフルキャパシティで行われた埼玉スタジアムでの天皇杯準決勝。浦和は今期で引退を表明している宇賀神が左SBに入った4-2-3-1。対するセレッソも、同じく引退を決めた大久保が1トップ、トップ下に清武が入った4-2-3-1のフォーメーション。
序盤はセレッソが清武のゲームメイクでポゼッションで上回り、浦和はユンカーの飛び出しにロングボールを合わせる組み立てに偏っていたが、15分過ぎには浦和のハイプレスが噛み合い始め、セレッソがなかなか攻め込めない流れになる。
すると前半28分、宇賀神がファールでイエローをもらった直後、浦和は右サイドの高い位置でボールを奪うと、クロスが流れたボールを明本が一度は空振りするが、二度目の折返しを宇賀神がコースに決めて浦和が先制点をゲットする。
ビハインドになったセレッソは、前半32分にカウンターから大久保が仕掛けるもDFにカットされ得点ならず。37分には清武のミドルも浦和GK西川が手で弾く。前半41分にも松田のクロスに大久保が飛び込むもわずかに合わず。
セレッソは後半4分に、清武の右サイドへの展開パスから、最後は清武自身が攻撃参加してシュートを放つが、ボールは左に外れてしまう。逆に10分頃には江坂がポイントになって連続してチャンスを作る。そして後半19分に大久保が下がる。
その後もセレッソがポゼッションで上回る流れになるが、浦和は忠実で粘り強いカバーリングでセレッソに決定機を与えない。後半42分には、これも浦和からの退団が決まっている槙野を投入。
そして後半44分、ロングボールの落としを拾った小泉が、松田、西尾と1対1で抜かれて最後はニアにゴールを決められダメ押し。12/19に行われる決勝は、前の試合で川崎フロンターレを破った大分と浦和との対戦になった。
セレッソはこれで大久保は最後のゲームになってしまったが、同じようなスタイルのチームがぶつかり、選手層で浦和が上回ったという感じか。でもクルピ時代のゆるゆるサッカーから良く持ち直したほうだよね。