「名古屋は”死んだふり”大成功で初優勝」ルヴァンカップ 決勝 名古屋グランパス-セレッソ大阪

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4日前に戦った天皇杯ではセレッソが3-0で快勝、そして同じカードで迎えたルヴァンカップ決勝。

天皇杯からスタメンを4人だけ変えた名古屋に対し、セレッソは9人を入れ替えるターンオーバーで、コンディション的にもセレッソが優位に思われた。が、天皇杯の名古屋は”死んだふり”だったようで、試合開始から見違えるようなプレスの速さを見せてセレッソを圧倒する。

しかしセレッソも、両SHの乾と坂元が大きく開いて名古屋の4バックのさらに外で基点を作り、丸橋、松田のSBが絡むサイド攻撃で主導権を握り返すと、名古屋はリトリート守備に切り替えて受けに回る流れ。

前半はセレッソに何度か良い形の攻撃はあったが、そのまま無得点で後半へ。すると後半開始早々に名古屋がCKを得ると、相馬のキックにニアで柿谷が頭で触ってコースを変えると、ファーに飛び込んだ前田直輝が押し込んで名古屋がセットプレイのワンチャンスで先制する。

その直後にもカウンターから前田のシュートはキム・ジンヒョンが何とかセーブ、流れが名古屋に傾く中でセレッソは大久保を投入。そこからはセレッソが完全にボールを支配するが、名古屋は相馬もDFラインまで下がってサイドのスペースをカバー、守備に割り切った試合運び。

さらにセレッソは豊川を投入、直後にはCKから松田のミドルがゴールポストをかすめる。さらに後半33分、松田のミドルに飛び込んだ大久保がフリーで足に当てるが、わずかにゴールを外れて同点ならず。

逆に後半34分、齋藤学がドリブルで切れ込み、シュビルツォクが拾ってのシュートはキム・ジンヒョンに足でセーブされるが、こぼれ球を稲垣がきっちり決めて名古屋が試合を決定づける2点目。そして5分のロスタイムも最後までスコアは動かず2-0で試合終了。

これで名古屋はルヴァンカップ初優勝。イタリア人監督らしい、完全に守備重視で割り切りつつ、数少ないセットプレイやカウンターのチャンスを利用する狙いが徹底されていた。セレッソは前半の内容を後半も続ければ良かったのに、下手にベテランが入った事で攻撃のスピード感が失われてしまった。まあ、名古屋の死んだふり大成功という結果だったね(笑)。

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