現在12位のデュッセルドルフは、7位と上位に付けるカールスルーエとホームで対戦。デュッセルドルフは4-3-3のフォーメーションで田中碧は右のインサイドハーフで先発。対するカールスルーエは4-2-3-1の形。
試合はホームのデュッセルドルフが押し気味の展開で始まり、10分に相手DFのトラップが流れたところを奪い、ペテルションのシュートがゴール前にカバーで入ったSBハイゼの足に当たりオウンゴール。幸先よく先制点を挙げる。
その後は当然カールスルーエが盛り返して来るが、田中碧はカウンター時は積極的に前へ上がり、あまり味方が狙いを理解できずボールは出て来なかったが、ニアゾーンを意識した崩しを狙っているのは明らか。
しかし前半22分、カールスルーエは左サイドからパスを受けたヴァニツェクがカットインでDFを外し、田中碧がカバーに入ったが一歩間に合わずシュートを決められてしまう。欲を言えば、田中碧の反応がもうちょっと早ければ防げた失点かもしれない。
田中碧は25分にサイドチェンジがミスパス、26分にも自陣からドリブルで持ち上がった後のパスでミスから相手にシュートチャンスを与えるなど、らしくないプレイを連発。しかし後半に入って5分、デュッセルドルフはCKから混戦で2度ゴールポストにシュートを当てたが、最後はクラーラーが押し込み再びリード。
そして後半18分、デュッセルドルフは一発のロングパスからカウンター、ヘニングスが頭で左サイドへ流し、ペテルションの折返しをファーに走り込んだナライが決めて3点目。25分には田中碧の浮き球パスからナライがトラップ、GKが飛び出したところをシュートもゴールライン上でオーバーヘッドクリアされアシストならず。
ここで田中碧は交代、その後はデュッセルドルフが安定した試合運びで失点を許さず、そのまま3-1で試合終了、今期ホームで初勝利を飾った。
田中碧については、前半はあちこちポジションを移動して攻撃に変化を付けようとしていたようだが、デュッセルドルフはフロンターレのように選手が流動的ではないので、結果的に戦術のバランスを崩してボールも来ないという悪循環になっていた。
後半は指示があったのかあまり動き回らず戦術的に安定、アシスト未遂の惜しいラストパスを出すなどリズムが出たところで交代。また一つブンデスリーガの現実を勉強しましたという感じだったね。