「中村俊輔をアイドルにしていたティアニーが、冨安にとっての問題だった?」イングランド・プレミアリーグ第9節 アーセナル-アストン・ヴィラ

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アーセナルは冨安が加入してから無敗とはいえ、ここ2試合は未勝利で足踏み状態。今節は勝ち点1の差ですぐ下の順位にいるアストン・ヴィラとホームで対戦。

冨安は4バックの右で先発は変わらないものの、これまではベンチだったラカゼットが初めてトップ下でスタメンに入った4-2-3-1、右SHはサカ、左SBはタバレスが入る。対するアストン・ヴィラは3-1-4-2のフォーメーション。

試合はアーセナルの立ち上がりが好調、前線からのハイプレスが復活、ボールを奪ってガンガンドリブルで攻め込む姿勢に冨安も乗っかり、アストン・ヴィラを圧倒する。8分にはラカゼットが粘ってボールを奪い、こぼれ球をサカからオーバメヤンが決めたがオフサイド。

前半17分には前に上がった冨安がボランチの位置からミドルも大きく外れる。20分にセットプレイからトーマスのシュートはクロスバーと得点に嫌われていたが、23分にCKからニアで競ったトーマスのヘッドが決まってアーセナルがようやく先制。

29分には冨安が全速でインナーラップ、サカからのパスがわずかに合わずカットされる。30分にはタバレスのオーバーラップからサカがファーで合わせるもマルティネスがセーブ。38分には冨安がドリブルで持ち上がり、サカに渡して前線に残るが味方のシュートが外れる。

ティアニーが左SBの場合、ほとんどWBのポジションに留まっていたので、冨安は上がりたくてもなかなか上がれず、上がったら単に裏のスペースを狙われるだけになっていたのだが、タバレスはDFラインに戻る事が多く、その分CBのガブリエウとホワイトがスライドしてカバーに入って安定。そしてアストン・ヴィラの左WBがサカのマークに当たっているので、冨安がマッチアップで完全にフリー、攻め上がる回数が多くなっている。

そして前半ロスタイム、PA内のこぼれ球を拾おうとしたラカゼットの足に、クリアしようとしたターゲットのスライディングが当たってしまいVARでPKの判定。オーバメヤンのキックはGKマルティネスが完全に読んで止めたのだが、こぼれ球をオーバメヤン自身が押し込み追加点。

後半はアストン・ヴィラが前に出て来て、アーセナル陣内での時間帯が続く。しかし11分、スミス・ロウのパスカットからカウンター、オーバメヤンとのワンツーで抜け出したスミス・ロウがシュート、これがミングスの足に当たってコースが変わりゴールイン。

ヴィラも18分にスルーパスから決定機もラムスデールが足でセーブ。後半25分を過ぎると中盤にスペースが生まれ、どちらもゴール前での攻防が増える。すると後半36分にベイリーの強引なカットインドリブルを拾ってラムジーがゴール、ヴィラが1点を返す。

その後はアーセナルの守備がバタバタして危ないシーンが続いたが、何とか最後まで守り切って3-1で試合終了。これで6試合連続無敗のアーセナルは9位に浮上、勝ち点ではマンUに並ぶ事になった。

これまでウーデゴールとティアニー、ぺぺはチームの主力だったが、ラカゼット、サカ、タバレスに代わったこの試合は今までで最も攻守のバランスが良く、冨安もやりやすそうで、ここからどういう路線をアルテタ監督が取って行くのか注目されるところだろう。

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