ここまで開幕戦以外は勝利が無いシュツットガルトは、前節でヴォルフスブルクを3-1で快勝したホッフェンハイムとホームで対戦。シュツットガルトは3-1-4-2で遠藤はこれまでのアンカーではなくインサイドハーフで先発、対するホッフェンハイムは4-4-1-1のフォーメーション。
試合は、互いに攻守の切り替えが速く序盤から目まぐるしい展開で始まる。12分には遠藤がゴリゴリとドリブルで攻め込むが途中で相手にカットされる。ホッフェンハイムも、13分にクラマリッチのシュートはわずかに外れ、17分にもベブーがマークを振り切ってのシュートがクロスバーと連続で決定機。
前半18分、シュツットガルトは右CKからニアでマヴロパノスが競った裏でケンプフが立ったままヘディング、これが決まってシュツットガルトが先制する。34分には遠藤が左サイドの高い位置でパスを受けてラストパスも、その前にオフサイド。
38分にはマヴロパノスがクラマリッチに抜かれ、PA内でフリーになったが遠藤がカバーに入って何とか攻撃を止める。その後もホッフェンハイムのペースは続くものの、シュツットガルトもスキを突いてカウンターを仕掛ける場面が増え始める。
そして後半16分、GKからのボールを受けたアダムヤンにDFのマヴロパノスがプレッシャーをかけてボールを奪い、そのままドリブルで持ち込んで大きなカットインからファーサイドに見事なシュートを決めてシュツットガルトが2点目をゲットする。
その後は、シュツットガルトが8人を自陣に固め、前線にFW2人だけを残して守る時間帯が続く。当然ホッフェンハイムがボールを保持するも、シュツットガルトの粘り強い対応になかなか決定機が作れない。
すると後半36分、前線でDFからのロングボールを受けたクリバリからパスを受けた途中出場のロベルト・マッシモが、意表を突いたタイミングで右足シュート、これがゴール左隅に決まってシュツットガルトがダメ押しの3点目。
ホッフェンハイムは後半40分に1点を返すものの、シュツットガルトは3分のロスタイムを無難に守り切って3-1で試合終了。序盤戦は攻守が噛み合わず低迷したが、昨シーズン以来の強さを感じる内容で今シーズン2勝目、順位を12位まで押し上げた。
この試合はカラソルがアンカーで遠藤とマンガラがインサイドハーフだったのだが、このチームではこの構成が一番合っているように思う。FWに入ったマーモウシュ、サイドのクリバリのバランスも良く、ようやく今シーズンのベースが固まったんじゃないだろうか。