「ボヌッチを蹴散らす吉田の豪快なヘッドも、味方のミスが重なり残念な敗戦」イタリア・セリエA第6節 ユベントス-サンプドリア

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リーグ戦は開幕から4試合勝利無しとスタートダッシュに失敗したユベントス。ようやく前節で勝利した後ホームでサンプドリアと対戦。どちらもフォーメーションは4-4-2のマッチアップ。

試合はアウェイのサンプドリアが高い位置からプレスを仕掛け、ユーベのほうがズルズルと後ろに下がるという、目を疑うような展開。しかし、サンプドリアは前がかりになっている分、後ろの枚数が少なく、そこでミスを犯してシュートまで持って行かれる回数が多い。

案の定、前半10分にあっさり攻め込まれ、左からのクロスのこぼれ球を拾われ、最後はディバラにゴール右にギリギリ決まるハイレベルなシュートを決められてしまう。これでユーベは調子を取り戻し、アタッキングサードでダイレクトパスを繋いで決定機を連発、何とかサンプドリアGKアウデーロが奮闘して追加点を許さない。

すると21分にディバラが肉離れと思われる怪我で交代のアクシデント。そこからは試合の流れが落ち着き膠着状態に。しかし前半41分、キエーザのドリブルシュートがムッルの左手に当たったという判定でPK、これをボヌッチが冷静に流し込みユーベが追加点。

しかしその直後、クアリアレッラのシュートをユーベGKペリンが弾いて得たCKで、カンドレーヴァがショートコーナーからカットインクロス、これを吉田がボヌッチに競り勝ちヘディングゴール、サンプドリアが1点を返す。

後半もユーベがボールを保持してペースを握る。吉田も奮闘して何とかゴールを防いでいたが、12分にキエーザがPA内から放ったシュートをせっかく防いだのに、CBコリーが横パスで繋ごうとしてボールを奪われ、ロカテッリがフリーでやすやすと3点目のゴールを決める。

これでユーベはややペースを落とし、サンプドリアはユーベのDFラインが低めなスキを突いて、吉田やコリーの縦パスをバイタルで受ける組み立てが機能してリズムを作る。ユーベはここでキエッリーニを投入して3バックに変更、守備に重点を置くアレッグリ監督の采配。

ところがサンプドリアは後半38分、左サイドからニアゾーンを使い、折返しをあっさりカンドレーヴァが決めて1点差。ロスタイムに同点を狙ってサンプドリアは攻め込むが、スペースを埋めるユーベの守備をこじ開けられず、そのまま3-2で試合終了。

この後のチャンピオンズリーグでユーベはチェルシーに勝利するのだが、サンプドリア戦ではまだ守備の不安定さが目立っていて、ディバラも怪我で欠場なのに良く勝てたなとちょっと不思議な気持ち。

ユーベ相手でも前からしっかりプレスをかけてビルドアップをしていたサンプドリアの戦い方は悪くなかったし、吉田自身にはミスはほとんど無かったが、周りが安易で致命的なミスを犯したおかげで3失点、何とももったいない敗戦だった。

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