どちらも主力選手が移籍してしまい、まだ調子に乗り切れてないチーム同士の対戦となった、フランクフルトとシュツットガルト。フランクフルトは4-2-3-1のフォーメーションで、鎌田がトップ下に入り長谷部がベンチ。シュツットガルトは3-4-2-1で遠藤はボランチで先発、伊藤はベンチからのスタート。
試合はホームのフランクフルトがまずロングボールで押し込み、早速鎌田の飛び出しから頭で落としたボールをハウゲがシュートもバーの上。シュツットガルトは16分に新加入のマルムシュが左サイドからドリブル突破して角度の無いところからシュートもフランクフルトGKトラップがセーブ。
前半22分には鎌田が右寄りバイタルでパスを受け、上手くトラップで前を向いてシュートもシュツットガルトGKミュラーの正面。27分にも左サイドをスルッと抜けた鎌田がクロスなのか直接ミュラーがキャッチ。
シュツットガルトは34分に遠藤の縦パスから右サイドのマッシモが抜け出し、遠藤は長い距離を走ったがマッシモはクロスじゃなくて直接シュートを打ってしまいトラップがキャッチ。前半42分には左サイドで鎌田がプレスでボールを奪い、パスを受けたラメルスのシュートは左に外れてしまう。
後半はややシュツットガルトが押し気味の流れになっていたが、14分にラツィオへの移籍が手違いで不成立となり、チーム練習をボイコットしていたという噂のコスティッチが復帰出場。するとスタジアムの雰囲気がガラッと変わって押しまくり。
後半17分にCKからヒンテレッガーのシュートはクロスバー、21分にはラメルスの横パスをPA内で鎌田が受けるがシュートは打ちきれず。ここでシュツットガルトはマンガラと同時に伊藤を投入、伊藤はソサに代わって左WBのポジションに入る。
フランクフルトは後半33分、カウンターからハウゲが抜け出した場面でマンガラが倒してFK、その流れからコスティッチが左足で正確なミドルシュートを決めてホームのフランクフルトが先制する。
さらにシュツットガルトは、伊藤のスローインがアントンと合わず、そのボールに反応したボレをアントンが後ろからタックルをしてドグソの判定で一発レッド。FKは絶好の位置だったがコスティッチのキックは壁に当たる。
これでフランクフルトの勝利は堅いかと思われたが、ここからシュツットガルトが遠藤がガンガン前線に攻撃参加し始め、その勢いのまま後半43分にセカンドボールを拾ったマルムシュがそのまま持ち込みシュート、シュツットガルトが同点。
土壇場に追いつかれたフランクフルトは、後半ロスタイムに左からのクロスをボレがシュート、これがクロスバーとミュラーの体に当たってギリギリゴールに入らず、試合はそのまま1-1で終了。
フランクフルトは鎌田がロングボールのターゲットになったり攻撃の基点で目立っていたけど、昨シーズンはそういう仕事はアンドレ・シウバやコスティッチが担当し、鎌田自身は存在を消しつつ最後に決定的な仕事をする選手だったわけで、それだけフランクフルトの攻撃が機能していない証に見える。コスティッチが復帰したが1トップのラメルスはあまり良さそうな選手には見えず、まだまだ苦労は続きそうか。
シュツットガルトは、遠藤がボールへの反応がベストからは程遠く、昨シーズンに大活躍したソサが全く目立たず、マルムシュは面白そうな選手だけど、他のメンバーが精彩を欠いてコンビネーションも無く、勝ち点1を拾ったのはラッキーか。伊藤もサイドだともっさりした対応でイマイチだった。