「中3日で早速先発出場の久保、お疲れながらも際立つ存在感を発揮」スペイン・リーガエスパニョーラ第3節 アスレチック・ビルバオ-マジョルカ

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国際Aマッチウィークが終了して再開したリーガ・エスパニョーラ。マジョルカはアウェイでアスレティック・ビルバオと対戦。当然のように久保は中国戦から中3日で先発出場。

マジョルカはフォーメーションこそいつもの4-2-3-1だが、2列目の並びがダニ・ロドリゲス、久保、ムブラとなっていて、セビージャはベンチスタート。久保は初めてトップ下に入った。ビルバオは伝統である4-4-2の形。

前半3分、久保は自陣でシャペウで相手を交わして縦パスというオシャレプレイをいきなり魅せる。が、試合のペース自体は完全にビルバオで、強力なプレッシング、攻守の切り替えで中盤を制圧、マジョルカはハーフラインから前にボールを運ばせてもらえない。

圧倒的に攻めるビルバオは、CKからマルティネスのドフリーヘッドなど何度も決定的なシーンを作り出すが、マジョルカGKレイナが強烈なシュートをことごとく弾き返し、何とか失点せずに耐え忍ぶ展開が続く。

ボールが来ない久保は12分に中盤まで下がって縦パスを受け、左SBオリヴァンのオーバーラップに合わせるがクロスをダニ・ロドリゲスが合わせられない。26分にもバイタルでフリーになった久保からオリヴァンへ同じ形で展開、クロスはわずかに間に合わず。33分、セットプレイからやっとマッフェオがファーストシュート。

久保はボールをもらえるようポジションを細かく修正しているのだが、セビージャ不在の中盤からパスはほとんど出て来ず、結局ロングボールをニーニョと一緒に競り合う羽目になる事が多い。

ようやく後半開始早々、左に流れた久保がデュエルで競り勝ち、中のダニ・ロドリゲスにパスをスパッと通したが、ダニ・ロドリゲスが足元でもたついてシュートまで行けず。2分にも左でパスを受けた久保がオリヴァンに展開、クロスというシーンを作る。

後半13分には久保のワンタッチパスからダニ・ロドリゲスがシュート、直後にも左サイドで久保がダブルタッチで抜け出そうとしたところで倒されるなど、久保がボールに関与する機会が増え始める。

しかし後半23分にFKからヴィヴィアンが完全にフリーで抜け出し、ヘディングを流し込みビルバオが先制する。25分には久保が右サイドから抜け出そうとするも、腕で妨害されて久保はアピールするがファールを取ってもらえず。

ここでマジョルカは先日加入したイ・ガンインを含む3人を交代するが、27分にムニアインが左サイドでヴァリアントからボールを奪ってクロス、イニャキ・ウィリアムズが押し込みビルバオが2点目。ここで久保はアプドンと交代でお役御免。そしてスコアはそのまま動かず0-2で試合終了、マジョルカは今シーズン初の敗戦となった。

マジョルカは久保が絡めば確実にミス無くチャンスを作れていたが、いかんせんそういう回数が足りな過ぎる。久保も疲れがあるのか、最初の動きはあってもそこで足を止める場面が多く、動き直しの回数自体は多くなかった。セルフジャッジでプレイを止めてしまうのも悪い癖だ。

イ・ガンインは、スピードや運動量は無いけど、久保にサイドチェンジを通したり狭いスペースにパスを通したり、テクニックがあるところを見せた。セビージャ以外にそういう仕事ができる選手がいないので、使い方次第では戦力になってくれるかもしれないね。

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