「ドイツ初ゴールとなる田中碧のゴラッソは、味方のオフサイドで幻に」ドイツ・ブンデスリーガ2部 第6節 エルツゲビルゲ・アウエ-デュッセルドルフ

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今節のデュッセルドルフは、開幕からまだ未勝利のエルツゲビルゲ・アウエとアウェーで対戦。代表に招集されなかった田中碧は当然先発、4-3-3のインサイドハーフに入った。

いきなり試合開始直後にアウエが一発のロングパスからGKと1対1の決定機を作るも、デュッセルドルフGKカステンマイヤーが間合いをグッと詰めて体に当てるファインプレーで命拾い。

デュッセルドルフもアウエもラインを高く上げ、中盤でゲームを作るよりDFライン裏を狙うロングボールが多くて田中碧になかなかボールが入らない。守備でも体を張ってボールを奪うが、また相手に奪い返されるなど肉弾戦ではまだ分が悪い様子。

前半23分、CKのこぼれ球を巧みにトラップした田中碧が狙いすましたミドルをゴール左に決め、ドイツ初ゴールかと思われたが、シュートのコース上にいたクラーラーがボールに関与したという判定で残念ながらオフサイド。ボールに触ってないのに・・・

さらにデュッセルドルフは前半27分、右サイドへの展開からヒールパスを受けたクラウスがPA内でリーセに倒されPK、ヘニングスがコースは甘かったがGKのタイミングを外す技アリのキックを決めてデュッセルドルフが先制する。

田中碧には、相手のボランチであるファンドリッヒがほぼマンマークで付いて前を向かせてもらえない。田中碧は川崎のように周りにパスを預けてリターンをもらって前を向こうとするアクションを再三見せるが、味方がその意図に気づいていない。

後半になるとビハインドを負ったアウエがペースアップ、押し込まれたデュッセルドルフはCKから決定的なヘディングを浴びるがカステンマイヤーのファインセーブにまた助けられる。

このあたりから、ビルドアップ時に田中碧がDFラインに下がってプレスを交わし、守備では軽率にプレスをかけに行かず、まずしっかりポジションのバランスを取ってスペースを埋めるプレイが多くなってようやく落ち着いて来た様子。

終盤はデュッセルドルフが完全に守りを固める展開になり、田中碧は後半38分にドイツU-21代表に招集されていたアベルカンプ真大と交代。そのままデュッセルドルフが逃げ切って試合終了、アウェイで勝ち点3をゲットする事に成功した。

田中碧は前半もやはり効かないプレッシングでポジションを空けるシーンがあって危なっかしかったが、後半はようやくドイツのサッカーに慣れて来たのか良い意味で目立たなくなった。オフサイドになったゴールは残念だったが、味方へのアピールにはなったのではないか。一歩一歩前進ですな。

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