「奥川、鎌田の日本人対決は、どちらも攻撃の核が不在で痛み分け」ドイツ・ブンデスリーガ第3節 アルミニア・ビーレフェルト-フランクフルト

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昨シーズンはリーグ5位でヨーロッパリーグの出場権を獲得したものの、エースのアンドレ・シウバが移籍、チャンスメイカーのコスティッチが移籍志願で帯同を拒否、今期はまだ公式戦未勝利とスタートダッシュに失敗したフランクフルト。第3節はアウェイでビーレフェルトと対戦。

ビーレフェルトはこれまでと異なり中盤フラットの4-4-2で、奥川はトップ下ではなく右SHで先発。フランクフルトは4-2-3-1で、1トップがボレ、2列目がリンドストローム、鎌田、ハウゲが先発、長谷部はベンチスタート。

試合は序盤からアウェイのフランクフルトがボールを支配、鎌田がゲームメイクに絡んで攻撃のリズムを作るが、前線の力不足は明らかでゴールチャンスがなかなか生まれない。が、ようやく前半22分にPA内で鎌田のキープから右へ流し、ドゥルムの折返しにハウゲが合わせてフランクフルトが先制する。

その後はビーレフェルトが前に出て来るものの、攻撃がアバウトなロングボール主体で奥川が前を向いてボールを持つ機会が生まれない。42分に奥川が中盤の中寄りでボールを受けてからのパスでクルーガーがシュートもGK正面。45分には奥川がバイタルでドリブル、カバーに入ったレンツにイエローカード。

後半6分にも右でボールを受けた奥川が彼らしい鋭いターンからクロスに縦パスを送る。21分にも左に流れた奥川からハックがダイレクトでシュートもクロスバーに当たる。そして後半28分に鎌田がバルコクと交代。

ビーレフェルトは後半32分にも左サイドで粘ってPA内で奥川がシュートも相手DFに当たりゴールならず。34分にもゴール前での混戦からビーレフェルトがシュートもヒンテレッガーがゴール前で間一髪クリアする。

すると後半41分、カウンターから左サイドでロングボールを受けた奥川がきっちり足元に収め、クロスは跳ね返されたがセカンドボールを拾って最後はヴィマーが決めてビーレフェルトが同点に追いつく。

フランクフルトは、やはり昨シーズンのようなコスティッチのクロスにアンドレ・シウバという攻撃の形の両方を失い、長谷部もいないのでゲームメイクももの足らず、チームの芯が出来上がっていない印象。しばらく調子が出るまでに時間がかかりそうな様子。

ビーレフェルトはドローに持ち込んだとは言え、ビルドアップがあまりに不安定。奥川も攻守に走り回ってはいるが、良い形でボールが入らず単なる労働者となって苦戦している。同点ゴールを決めたヴィマーが、昨期の堂安のように攻撃で出色の働きを見せていたので、今後は彼を上手く使って攻撃の形を作り出したいところだ。

 

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