「アベルカンプ真大とクォリティの差、田中碧のドイツデビュー」ドイツ・ブンデスリーガ第4節 デュッセルドルフ-ホルシュタイン・キール

スポンサーリンク

今期のデュッセルドルフの試合が、スカパーのTwitterブンデスリーガ公式アカウントとオンデマンドでの無料配信が決まって話題になっていたが、スカパーの本放送でもひっそり録画放送が始まっていた。

田中碧が移籍後初のベンチ入りしたデュッセルドルフは、今期は開幕3試合で1勝のみとスタートダッシュに躓いた状態。対するホルシュタイン・キールに至ってはまだ勝ち点1の無得点と散々な有様。

デュッセルドルフのフォーメーションは4-3-3で、アペルカンプ真大が右インサイドハーフで先発。ホルシュタイン・キールは4-1-4-1の形でスタート。

試合はいきなり前半5分、左への展開からダイレクトクロス、これを後ろから飛び込んだミューリングが頭で叩き込み、今期無得点のホルシュタイン・キールが先制する。デュッセルドルフは、DFラインと中盤の間にスペースがあって守備が不安定。

しかしデュッセルドルフの攻撃はかなり積極的。SBが高い位置を取って頻繁にオーバーラップ、ウイングやインサイドハーフとトライアングルを作ってニアゾーンも使ってゴリゴリと攻め崩してくる。アベルカンプ真大も攻撃に絡む回数が多い。

その後はデュッセルドルフが押し込む展開が続くものの、キールのカウンターでゴール前の人数が同数になる場面が多く、デュッセルドルフにとってはかなり薄氷の流れ。しかし前半41分、左ライン際から折り返したボールを、ナライが胸トラップから振り向きざまのシュートを決めて同点。

後半開始早々、自陣でアベルカンプ真大が敵にプレゼントパス、シュートを打たれる致命的ミス。そして後半13分にいよいよ田中碧がアベルカンプ真大に代えて投入される。田中は早速デュエルで対応が遅れて抜かれる場面は作ったが、直後には縦パスを受けて素早くターン、パスという彼らしいプレイを見せる。

しかし後半20分、左サイドを突破されてからのクロスにスクリプスキが足先で合わせてホルシュタイン・キールが再びリード。田中は中盤のスペースに何度も顔を出し、多くボールに触って攻撃のリズムを作る。後半35分には2対3の数的不利のカウンターを受けたが田中のクレバーなカバーリングでボールを奪い返す。

そこまで猛攻を見せてもなかなか得点できなかったデュッセルドルフだが、ようやく後半41分に田中碧のCKをファーでクラーラーが落とし、ペテルソンが押し込み同点に追いつく。

アベルカンプ真大は初めてプレイを見たが、活発に動き回って攻撃に絡んでいたが、守備はかなり怪しいしゲームメイクをするタイプじゃないだけに、田中碧が入ってからの中盤の落ち着き、展開力が一層目立ったように思う。

つーか、田中碧の縦パスを攻撃陣が予測できなくて、ことごとく鳩が豆鉄砲を食らったような反応だったのには苦笑するしか無かった(笑)。デュッセルドルフの中盤には欠かせない存在であるのは明らかなので、田中のプレイに慣れて来ればもっと破壊力が生まれて来るのではないだろうか。

タイトルとURLをコピーしました