今期もヴィニシウスのスペイン国籍取得がコロナ禍のために間に合わず、レアル・マドリーのEU圏外選手枠は既に満杯、久保の居場所は無くなりレンタル先が注目されていました。
久保が完全移籍を望まず、スペイン国内でのプレイを希望していたために、買取オプション無しという条件下で具体的なオファーはレアル・ソシエダとマジョルカのみ。レアルの首脳陣は攻撃的なサッカーをするソシエダに行って欲しかったようですが、久保は結局マジョルカを選択しましたね。
?? Segundas partes…pueden ser aun mejores ??
???? !Bienvenido de nuevo, Take!
?? お帰りなさい、タケ!#VeranoAzul ???? pic.twitter.com/Wen74SrPLu
— Real Mallorca (@RCD_Mallorca) August 11, 2021
実際、ソシエダには久保と同じポジションに、ダビド・シルバやヤヌザイ、五輪でも活躍したオヤルサバルなどの有力選手がひしめき合っており、ただでさえ五輪への参加でチームへの合流が遅れている久保にとっては、ソシエダに行く=ベンチ暮らしからの開始となるのは自明で、ビジャレアルでの辛酸を舐めていた久保にとっては耐えられない選択だったのでしょう。
ただ、一昨年よりは向上しているとは言え、久保の課題はフィジカルと守備力である事には変わりありません。ビッグクラブの攻撃陣には極限までアスリート能力を要求される現在、久保のようなテクニシャンが生きる術はインサイドハーフしかあり得ず、攻撃的ポジションで起用されるマジョルカはレアル復帰の足かせになる可能性は少なくありません。
ソシエダやアーセナルでトップ下のポジションで活躍したウーデゴールも、レアルに戻ったら出番に苦しんでいる状態を見ても、レアルの攻撃的なポジションで生き抜くには相当なハードルが待ち受けていると言えます。
久保がレアル・マドリーでモドリッチになるのか、それともレアルから出てあくまでトップ下に特化した選手として生きていくのか、このマジョルカでの1年で将来の道が決まってしまうかもしれません。