まあ普通にスペインとは力の差があったので負けた事はしょうがないが、監督の采配次第では勝つチャンスはあったはずなので、そこが本当に残念。
失点場面は、スローインからオヤルサバルがドリブルで仕掛けたところに、中山がついて行ってしまってアセンシオのマークを外したのが原因だが、そこまで中山は頑張っていたので責められない。アセンシオのシュートを褒めるべきだろう。
日本は何度もカウンターに持ち込めるチャンスはあったのだが、そこでスペインの守備陣に上手くカバーされてDFラインを突破できなかったのが痛い。今大会を通じて、攻撃は久保と堂安の個人能力頼みで、ビルドアップも含めて組織としてコレクティブな形を作れなかったのが、ここに来て響いたと言える。
しかも、後半の勝負どころで林と堂安という前線で体を張ってキープ出来る選手を2人共代えてしまい、守り倒してカウンターかと思いきや、トップには動けない上田を入れて蓋をするだけ、走れる前田はSHに入って守備に戻るだけと、選手交代と戦術的な狙いが全く噛み合っていなかった。
交代策が脳死したかのようにいつもワンパターン、しかも怪我明けで無理をして連れて行った上田と三苫がほとんど役に立たずと、もうちょっとまともな監督なら銀メダル以上も夢では無かったと思うだけに残念である。
さて銅メダルがかかった3位決定戦の相手はメキシコ。疲れが運動量が落ちると個人のキープ力が物を言うので、日本にとっては厳しい戦いになるのは間違いない。監督のハンデがあるので辛いが、何とかメダルを持ち帰ってもらいたい。
