「勝利したのは良かったけれど、弱点をさらけ出して他国はほくそ笑んでいる事だろう」キリンチャレンジカップ2021 U-24日本-U-24ホンジュラス

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ユーロとツール・ド・フランスに気を取られて、完全に失念していたU-24のテストマッチ。気がつけばあと10日で東京五輪が始まってしまうんだなと。

日本はACLで出場していた三苫と旗手が不在、名古屋の相馬も疲労を考慮してベンチ、先発はGKが谷、DFは中山、吉田、冨安、酒井、ボランチが田中碧と遠藤、2列目が三好、堂安、久保、1トップが林の4-2-3-1、ホンジュラスも同じ4-2-3-1のフォーメーションに見えた。

試合は日本が圧倒的にボールを支配、堂安、三好、久保の3人が流動的にポジションチェンジ、ダイレクトを交えた速いパスワークにホンジュラスの守備が付いて行けず、何度もチャンスを作ったがなかなか得点を奪えない。

やっと先制点が決まったのが前半13分、ゴールやや右の位置でFKを得ると、田中碧のフェイントから久保が蹴り、吉田がオフサイド気味に見えたがするっと抜け出し、アウトで短く合わせてゴールイン。

これでホンジュラスが前に出て来るが、日本もカウンターからまたチャンスを何度か得ると、40分に冨安が縦パスのカットからそのままオーバーラップ、折返しを林が後ろに落として堂安が利き足じゃない右足で上手く流し込んで2点目。

ところが後半になり、日本はハーフタイムで安心したのか足が止まりがちになり、ホンジュラスが前線4人に対してマンマークを当てて来た事で、日本は縦パスを無理に繋げようとしてミスになる場面が目立つようになる。前半に目立った久保も消えがちに。ここで日本は板倉と前田を投入。

後半21分、遠藤が頭で戻したボールを拾われ、抜け出したリバスのシュートに冨安と中山がカバーに入るも、冨安の後ろ足に当たってオウンゴールとなってしまい1点差。遠藤は基本的に頼もしいんだけど、五輪代表では安易なミスが散見されるのが気にかかる。

しかし日本も徐々に前田の飛び出しなどでまたリズムを引き寄せ始めると、久保を下げて相馬、吉田と酒井に代えて町田と橋岡を投入する。すると、その采配が当たって後半35分に相馬のフリックから前田が繋ぎ、遠藤のパスに再び相馬が抜け出してクロスを堂安がニアでスライディング、3点目のゴールを決める。そしてそのまま試合終了。

一応勝利したのは良いけれど、内容的にはあまり褒められなかったかなと。この試合は三好が左SHに入ったが、3人共足元にボールを欲しがるタイプなので持ち味が重なり、後半のように足元を狙われるととたんに機能しなくなった。そして課題である左サイドの攻撃は相変わらず機能せず。本番になっても相馬や三苫の個人打開能力に頼るしか無いのは厳しい。

あと3バックで強い相手とのマッチメークが無かったのも不安点。ただでさえ森保ジャパンは戦術を選手に丸投げなので、ユーロ決勝で前半のイタリアがイングランドに苦しんだように、戦術的に数的不利な状況でどう修正するかの予行演習が必要だったのではないか。自分が相手国だったら3バックでWBを高く揚げ、久保と三苫を押し下げてサンドバッグにするよね。

ともかく日本の次節は7/17に行われるU-24スペイン戦。ユーロでも活躍したペドリやダニ・オルモ、パウ・トーレス、レアルのアセンシオなどフル代表に選出される選手がずらりと並ぶ優勝候補。中盤でボールを支配される中でどんな戦いが出来るのか、ここからが本番のスタートである。

日本の次節は7/17に行われるU-24スペイン戦。ユーロでも活躍したペドリやダニ・オルモ、パウ・トーレス、レアルのアセンシオなどフル代表に選出される選手がずらりと並ぶ優勝候補。中盤でボールを支配される中でどんな戦いが出来るのか、ここからが本番のスタートである。

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