「シャンゼリゼでエディ・メルクスの大記録が塗り替えられるのか?」ツール・ド・フランス2021 第13・14ステージ

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第13ステージは、ニームからカルカソンヌへとプロヴァンスの赤茶けた村々とぶどう畑の間を走る平坦なリエゾンステージ。

スタートからなかなか逃げが決まらなかったが、27km地点でようやく3人のアタックが容認されてペースは落ち着き、最終的には2人の逃げとメイン集団という展開になる。

途中で狭い道でメイン集団に落車が起こり、何人かが崖下へ落ちるアクシデント、サイモン・イェーツ、ルーカス・ハミルトン、ロジャー・クルーゲがここでリタイアしてしまう。

メイン集団は早々に2人の逃げを吸収、ここからカンタン・パシェが単独でアタック、26kmの距離を逃げたがやはり集団に吸収され、最後のスプリントへと突入。

ここまで大会3勝で、あのエディ・メルクスが持つステージ34勝という最多記録にあと1つと迫っていたカヴェンディッシュは、残り1kmでチームDSMにトレインが被せられるも、リードのモルコフが上手くスイッチして番手を取り、最後はきっちり差し切り勝利。

今大会の平坦ステージは、最終のシャンゼリゼゴールを含む残り2つ。これで一気にカヴェンディッシュが新記録を達成しそうな勢いである。

そして第14ステージは、ピレネーの2級山岳が3つ、3級山岳が2つ組み込まれた中級山岳コース。

当然、スタートから逃げ屋連中が次々にアタックを仕掛けるものの、メイン集団もペースを上げて追いつく展開が延々と続き、ステージも半ばに差し掛かった2級山岳モンセギュール峠になって、ようやくプールス、カッタネオがアタックを決め、追いついたウッズの3人で逃げ集団が形成される。

後方では追走集団が2つ形成され、総合9位のギヨーム・マルタンを含む第2集団が20秒差で山頂を通過すると、残り40km地点で先頭集団からモレマが単独でアタックする。UAEチームエミレーツが率いるメイン集団は4分以上の差となり、これでステージ優勝は逃げた14人の中でほぼ確定する。

単独で逃げたモレマは、いつ後続に追いつかれるかと思われたのだが、1分程度の差をつけたまま2級山岳サンルイ峠に突入、後方集団もローテーションしながら必死で追いかけるのだが差はなかなか詰まらない。

最後の2級山岳サンルイ峠ではむしろモレマと追走集団の差が広がり、チャベスがたまらずアタック、イギータが継いで集団を引っ張るが、結局山頂はモレマが1分のリードを保ったまま通過。

モレマはそのまま単独で40kmを逃げ切ってステージ優勝。追走グループの中ではマルタンが総合で4分4秒差の2位にジャンプアップ、ウッズがキンタナから山岳ジャージを奪回と、いろいろ動きが生まれたステージとなった。

本日の第15ステージは、小国アンドラを通過する1級山岳が3つに2級が1つの本格的なピレネー山岳ステージ。果たして総合争いでポガチャルを脅かす選手が現れる事を期待したい。

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