現在9位で既に残留を決めているシュツットガルトと、15位でギリギリ残留圏のビーレフェルトとの、昇格組同士の最終節対決。シュツットガルトは3-4-2-1で遠藤が累積警告で出場停止、ビーレフェルトは堂安が右SH、奥川が右インサイドハーフに入った4-1-4-1のフォーメーション。
試合はホームのシュツットガルトがボールを保持する展開で始まるが、ビーレフェルトも前半11分に左からのクロスに合わせた堂安のシュートが相手に当たってゴールポストをかすめる決定機。
しかしその後はビーレフェルトは防戦一方、やはり失点をしたくないという意識が強いせいか後ろに重心が引っ張られてボールを奪う位置が低くなり、攻撃への動き出しも遅くて前線を目掛けて蹴っても、あっさりセカンドボールをシュツットガルトに支配されるパターンが続く。
前半34分にシュツットガルトはマッシモのクロスからゴールを決めたに見えたがVARでオフサイドの判定。ビーレフェルトはマッシモの対処に苦慮している。前半の終盤は少しビーレフェルトがボールを持つ時間もあったが、どちらもスコアは動かず前半を終了する。
後半からビーレフェルトはクロスとフォルクザマーが2トップ、奥川が左SHに回った4-4-2のフォーメーションに変更、4分には堂安がPA内へドリブルで仕掛けるが攻め切れずにボールを奪われる。
その後もビーレフェルトにとっては厳しい流れが続いたが、後半20分に奥川が高い位置でボールを奪うと、アーマダに後ろから倒されPKの判定。これをクロスが冷静に決めてビーレフェルトが残留に向けて大きな先制点をゲットする。
そして後半27分、右サイドで堂安がフォルクザマーにパス、リターンを受けた堂安がカットインで1人を交わし、そのまま左足でゴールを決めてビーレフェルトが2点目。後半43分には堂安、奥川がともに交代、逃げ切りを図る。そしてそのまま0-2で試合終了。
これでビーレフェルトは1部残留を確定、16位のブレーメンがボルシアMGに2-4で敗れ、ケルンがシャルケに勝利したためにブレーメンが降格決定、ケルンが入れ替え戦に回る事になった。
ビーレフェルトは前半はほとんどチャンスが作れず厳しい内容だったが、後半からフィジカルは無いけどアジリティと運動量はある奥川を左SHに移し、奥川の動き出しを攻撃の基点とすると同時に、前半の脅威だったマッシモを後ろに下げさせた、クラマー監督の采配が光った試合だった。
堂安はPSVから、奥川はザルツブルクからのレンタルで、お金の無いビーレフェルトには買取が困難と言われているが、さて来期の去就はいったいどうなるだろうか?