ゲンクは首位のクラブ・ブルージュを逆転して優勝するために、アントワープはチャンピオンズリーグ出場権を得るために、どちらも絶対に勝利が必要になった第5節。ゲンクは4-2-3-1の右SHで伊東が、アントワープは3-1-4-2の左FWで三好が先発となった。
まず前半5分、三好がカウンターから前を向いてドリブルするが途中でボールを奪われる。7分にはゲンクがCKからアントワープGKブテスが弾いたボールを伊東がダイレクトボレー、しかしシュートはバーの上。13分にも伊東のクロスがトアストヴェトの前をかすめるチャンス。
前半15分には三好がボンゴンダをスライディングで倒してイエローをもらうが、21分には右からパスで中へ切れ込み、ルーズボールを拾ってシュートもヒットせず右に外れる。29分にも三好のサイドチェンジからホングラがGKと1対1になる決定機を得たが、ラストパスが足元に入ってしまいシュートを打てず。
その後もアントワープペースで前半を進行するが、ゲンクも39分に伊東がPA内に持ち込んでシュートもわずかに左へ。しかし43分に伊東がカットインドリブルでPAへ持ち込み、相手にカットされるがこぼれ球をトアストヴェトが蹴り込みゲンクが先制する。
後半開始早々も、三好が胸トラップから切れ込んでシュートも相手に当たってCK。逆に後半4分、伊東がバイタルでパスを受けて強烈なシュート、これはブテスがセーブしたものの、こぼれ球を掴みそこね、トアストヴェトに押し込まれゲンクが2点目。
さらに後半9分、ブテスの不用意なキックを伊東がカット、DFに当たったシュートのこぼれ球をボンゴンダが押し込むもオフサイド。直後にも左からのクロスに伊東がシュートもまたDFに当たってしまう。
そこからはアントワープが攻める時間が長くなるが、後半20分にオヌアチュが相手のバックパスをカット、トアストヴェトがスルーパスをきっちり決めてハットトリック。22分にも伊東のラストパスにボンゴンダがシュートも決まらず。アントワープもムボカニが至近距離からシュートもゲンクGKファンデフートが横っ飛びでセーブ。
後半31分、伊東のロングパスから途中出場のデセルスがゴール、一度はオフサイドと判定されるもVARでゴールが認められ4点目、伊東にやっとアシストが付く。三好はこの失点直後にお役御免。
アントワープはさすがに戦意を喪失、ボールは保持するが雑な攻撃が多くなってしまう。後半43分にはアシストと同じようなロングパスをトマに通し、折返しをデセルスがシュートもGKに当たって決まらない。そしてそのまま4-0で試合終了。
これでゲンクは2位以上を確定させたが、首位のクラブ・ブルージュも勝ち点1をゲットした事で最終節を待たずして優勝が決まり、ゲンクはチャンピオンズリーグ予選3回戦へと回る事になった。
伊東は、比較的省エネプレイで派手さは無かったが、その代わりにキックの精度が抜群で、結果は1アシストだったが3つぐらいアシストを決めてもおかしくなかったぐらいにチャンスメイクを決めていた。三好は、2トップならもうちょっとゴールに絡まないと。何度も書いているけど、リーチとフィジカルで簡単にロストするのが厳しいよね・・・