「左足のスーパーゴールで、久保が最後にヘタフェの救世主となる」スペイン・リーガエスパニョーラ第37節 ヘタフェ-レバンテ

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いや~、やっぱり久保はこれだけ不遇なシーズンを過ごしても、最後にしっかり記憶に残る結果を出してしまうのだから、やはり「持ってる」星の下に生まれた選手なんだと思ったよね。

そもそも、この試合もヘタフェはレバンテに対してドローで終わって良いという流れだった。ところが、裏のカディス対エルチェで後半19分にエルチェが勝ち越し、ヘタフェはドローでは残留が決まらない展開になってしまった。そこで後半30分に勝ち越しのために久保、クチョ、イグレシアスを一気に投入。

久保は左SHに入り、31分にFKを蹴ったぐらいで、ヘタフェの攻撃はロングボールを蹴り込むばかりで、久保がボールを触る機会はいつものように少なかったのだが、ボールが来ないなら自分で奪うとばかりに後半40分にGKが蹴ったボールを自らカット、ドリブルから最後は左へ持ち出して左足を一閃、ニアにシュートを突き刺した。

ただ、その後にティモールが故意に肘打ちをしたという判定で一発レッドをもらったのにはヘタフェも冷や汗をかいた事だろうが、ロスタイムも必死でボールを蹴り続け、久保もゴールと同じような形でパスカットからクチョにパスしてコーナー付近で時間稼ぎ、そして試合終了。

これでヘタフェは勝ち点37で、18位のエルチェが勝ち点33のために最終節を残して残留確定。久保は試合後にククレジャと抱き合い、左足を激励(?)で叩かれていたね(笑)。

このゴールが無ければ、おそらく久保はヘタフェに対して何も貢献できなかった選手だと烙印を押されていたはずで、久保にとっても不本意だけで終わってしまう1年になるところだったが、それを全て自分の力でひっくり返した事で、来シーズンに向けて大きな自信を得たに違いない。

すぐ忘れそうになるが、久保はまだ19歳。欧米やアフリカ系の人種に比べると、体が出来上がるのが遅いアジア人にとっては、20歳を過ぎてからが本当の勝負だ。焦らずじっくり個人戦術を学べる環境を、来年は選んで欲しいところである。

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