現在17位と自動降格圏で苦しんでいるビーレフェルトは、今節はホームで10位のフライブルクと対戦。ビーレフェルトは4-3-3のフォーメーションで、堂安が右ウイング、奥川が右インサイドハーフで先発。対するフライブルクは3-1-4-2のフォーメーション。
試合は上位のフライブルクがポゼッションで優位に立つものの、前半5分にビーレフェルトは堂安が得意のカットインからシュートも体勢が崩れて枠に飛ばせず。18分には左からのクロスのこぼれ球を拾ってPA内で倒れるもPKにはならず。
そのまま膠着状態が続き前半を終了すると、後半4分にビーレフェルトはフィードを受けたフォクルザマーから拾った堂安が左に流れて反転クロス、これを1トップのクロスが頭で合わせるもシュートは浮いてしまう。
その後はフライブルクがサイドを中心にペースを握るようになるが、その分フリーになりやすくなった堂安が基点になる事でビーレフェルトも盛り返す。奥川は後半からはほとんどトップ下のような位置取りになっている。
後半20分に堂安が右寄りの位置でDFからのパスを受けて中へドリブル、パスを受けたフォクルザマーがシュートもわずかに左へ外れる。22分にも縦パスからターンをしてファールを受け、FKを得るも堂安のキックは壁に当たる。
しかし直後のCKで、ショートコーナーから縦に抜けた奥川がシュート、これがサンタマリアに当たってオウンゴールとなりビーレフェルトが先制する。28分には右サイドでの堂安のキープから最後は混戦でクロスが頭で押し込むもオフサイド。35分にはPA内で堂安が細かいカットインからシュートもGKがキャッチ。
後半41分にはビーレフェルトが高い位置でボールを奪うと、左に流れた奥川からのパスにフォクルザマーがフリーでシュートも左に外してしまう。ロスタイムには堂安がお役御免、最後はビーレフェルトがしっかり守りきって試合終了。これでビーレフェルトは14位に浮上し降格圏を脱出、1部残留が視野に入って来た。
堂安は前半こそ消え気味だったが、スペースが生まれた後半は持ち前のキープ力で攻撃の基点としてチームを牽引、3月の月間ベストルーキーに恥じない活躍。奥川は得点以外にも豊富な運動量で攻守に顔を出し、テクニシャンかつ労働者という現代サッカーの申し子になりつつある。
2人共レンタル移籍のため、ビーレフェルトが残留しても来期の所属先は不透明。とは言え、これだけのプレイを見せていると他のブンデスクラブからのオファーは出て来そうで、夏のオフは嬉しい悩みになりそうだ。