「1トップで結果を出した大迫、多少の信頼は取り戻せたが課題も残る」DFBポカール 準々決勝 レーゲンスブルク-ブレーメン

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ブレーメンではベンチ外が続き、すっかり居場所が無くなったかに見えた大迫。しかし日本代表での活躍で首脳陣の見る目が変わったのか、前節のシュツットガルト戦で途中出場をすると、ポカールの準々決勝ではとうとう先発に復帰。

それもトップ下や中盤ではなく、3-4-2-1の1トップが大迫で、シャドーにラシツァとサージェントが入るという代表と同じ役割での起用となった。対するレーゲンスブルクのフォーメーションは4-4-2。

とは言え、ブレーメンでは大迫がFWで起用されても代表のような縦パスが全く入らなかったのだが、相手が2部の14位という事もあってか、序盤からポストに降りて来る大迫に何度もパスが入り、そこから2シャドーにボールが渡ってブレーメンがペースを握ると、前半17分には左からドリブルでえぐった後のクロスに大迫が足から飛び込むも、タイミングが合わずシュートまで行けず。

しかしレーゲンスブルクもだんだん大迫のポストを警戒するようになり、ボールが入った瞬間に強く当たったり、ボールキープに体をかぶせて倒したりと、大迫がロストする場面も増え始める。

日本だと、FWがボールをキープしていたら誰かが必ずフォローの動きに入るんだろうが、ドイツの場合は誰も来ない事が珍しくない。そういう時は上手く倒れてファールをもらう事が求められるのだが、大迫が倒れても「もらいに行った」とみなされて流される場合が多く、そこがなかなか1トップで起用させてもらえない理由だろう。

ブレーメンも圧倒的にボールを支配している割には、ゴール前で人数を固めるレーゲンスブルクを崩しきれず、ズルズルと時間だけが過ぎて行く。45分のFKも枠を捉えられず無得点で前半を終了する。

後半になると、一転してレーゲンスブルクが前に出て来て早速スローインから決定的な場面を作られたブレーメンだったが、5分に大迫が右サイドを抜け出し、クロスをサージェントに合わせるが惜しくも枠外。直後のCKからモイサンデルのヘッドがゴールポストと連続でチャンスを作る。

そして後半7分、フリードルからの一発のロングパスに大迫が抜け出し、胸トラップから振り向きざまのシュートを決めてブレーメンが先制する。21分にも、サージェントの胸でのポストから大迫がGKと1対1になるもタッチが1つ多くなってGKに詰められゴールならず。

2点目が決まらなかった事でレーゲンスブルクが息を吹き返したのか、その後はレーゲンスブルクのほうがボールを支配するようになり、大迫は後半41分に交代。後半44分に相手FWに抜け出されてGKと1対1もパブレンカがセーブ、その後のヘッドもゴールポストでブレーメンは冷や汗をかいたが、何とか守りきって試合終了。

これまでのパターンなら、前半だけで大迫が下がってしまうところだったけど、カップ戦だからかもしれないが、後半も出場した事で結果が生まれた事は何より。これで信頼も回復する事を願うばかりだ。

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