前節はフランクフルトと引き分けて4試合負け無しと好調の9位シュツットガルトは、11位のホッフェンハイムとホームで対戦。遠藤はいつものように3-4-2-1のボランチに入り、ホッフェンハイムは3-1-4-2のフォーメーション。
試合の序盤は、マッチアップを外して来たホッフェンハイムのポジショニングに戸惑い、シュツットガルトが後手を踏むシーンが多かったが、徐々に修正して遠藤も低めの位置でボールを捌くようになり、ようやくシュツットガルトが主導権を握る流れに移る。
すると前半15分、右サイドのワンツーでワマンギトゥカが抜け出すと、折返しをカライジッチが合わそうとして空振り、それがホッフェンハイムDFアダムスの足に当たってオウンゴール、シュツットガルトがラッキーな形で先制する。
その後は膠着状態で時間が進むが、後半39分にホッフェンハイムがアーリークロスに反応したクラマリッチがフリーでヘディング、シュツットガルトGKコベルの反応は追いついていなかったが、ボールが体に当たって命拾い。さらにマンガラが怪我で交代してしまうアクシデント。
ホッフェンハイムは後半からダブールが入り、2トップがサイドに流れてWBをサポートしながら、前線にダブールが加わる3トップのような形で前線を厚くし、プレスも積極的に仕掛けるようになる。が、シュツットガルトは遠藤のカバーで分厚く守ると、後半18分にカウンターからワマンギトゥカが抜け出し、折返しをカライジッチが押し込み2点目。
これでシュツットガルトは基本5バック状態で自陣のスペースを埋め、中盤が薄くなった分は遠藤が幅広く走り回ってカバー、後半28分にはカウンターから遠藤がカバーしたが股抜きシュートを打たれてちょっと冷や汗をかくシーンも。
しかしそこからは完全にシュツットガルトの守備が安定、38分には遠藤が中央を攻め上がって右サイドからのクロスに合わせるもGKに防がれるなど、むしろシュツットガルトのほうがカウンターからのチャンスは多くなる。
そして4分のロスタイムもスコアは動かず、そのまま2-0でシュツットガルトがバーデン=ビュルテンベルク州ダービーを完勝。これでリーグ戦は8位にまで浮上する事になった。
遠藤は、直接のスコアポイントはつかなかったものの安定したプレイぶりでチームの中盤とDFラインを支え続けた。月末の韓国戦、W杯2次予選のモンゴル戦での招集が噂されているが、移動で体調が崩れない事を願うばかりである。