最近の公式戦3試合で1分2敗と調子を落としているシュツットガルトは、前節はフランクフルトに敗れたとは言え内容的に互角の戦いを見せたケルンとアウェイで対戦。シュツットガルトはカライジッチの1トップにカストロとフェルスターのシャドー、遠藤はもちろんボランチで先発の3-4-2-1、ケルンは3-1-4-2のフォーメーション。
2巡目になって相手に研究されつつあるシュツットガルトだが、ケルンも3バックに対してはあまりプレッシャーをかけず、遠藤には2トップのドゥダがマークに付き、WBのソサとワマンギトゥカにも対面のヤコブスが5バック状態になってスペースを与えず、ストロングポイントを消しにかかっている。
シュツットガルトがボールを支配するも、前線やサイドで基点が作れず、ケルンがボールを拾ってカウンターを狙うジリジリした展開がひたすら続く。前半37分にようやくケルンはマンガラが攻撃参加してPA内でワンツーを狙ったが、ケルンのDFが粘ってシュートまで持ち込めず。結局前半は両チームでシュート3本、枠内ゼロの塩漬け状態。
後半4分にようやく試合が動く。左サイドからソサがFKを蹴ると、カライジッチが頭1つ抜け出しバックヘッドを決めてシュツットガルトが先制する。これでケルンも前に出たおかげでスペースが生まれ、8分には遠藤がインターセプトからそのままドリブル、ワマンギトゥカのシュートに繋げる。
その後は両チームともに中盤でスペースが生まれるようになり、後半25分には右サイドを抜かれてGKと1対1のピンチになるが、シュートは大きく外れて命拾い。さらに後半32分にはエズチャンにクロスバー直撃のミドルシュートを浴びるシュツットガルト。
チームが前からプレスをかけられないので、遠藤はDFラインの近くに陣取り、そこからボールに対して幅広くカバーリングを行う動きが増える。ラスト10分はシュツットガルトが防戦一方、ロスタイムにはゴール前でFKを与えるが枠外で決まらず。そのまま何とか守り切ってシュツットガルトは久々の勝ち点3をゲットした。
シュツットガルトは勝ったとは言え、相変わらずサイドと遠藤を抑えられると得点が取れない。特に2シャドーにスピードやテクニックが無くて攻撃に貢献できていないのが厳しい。今回は遠藤が1人奮闘して守備を支えたが、後半に耐えきれなくて追いつかれる最近のパターンに危うく嵌りそうだった。怪我で欠場中のニコラス・ゴンザレスの復帰が待たれるところか。
