金曜日にクラブ・ワールドカップを終えてドイツに戻ったバイエルンと、連敗した後のブレーメン戦が荒天で延期となった16位ビーレフェルトとの試合。
バイエルンは4-2-3-1のトップ下にチュポ・モティングが入るなど少し選手を入れ替えて臨み、ビーレフェルトは堂安が同じく4-2-3-1の右SHで先発、この冬にザルツブルクからレンタル移籍した奥川はベンチスタート。
ピッチに雪が降りしきる中で始まった試合は、もちろんバイエルンが圧倒的にボールを支配、堂安も対面の左SBデイビスを始終意識したポジションを取り、なんとかカウンターで勝機を作ろうという意識が見られる立ち上がり。
しかし先制したのは何とビーレフェルト。前半9分にスローインからこぼれ球を拾ったプリートルのスルーパスをフラープが受けて反転、そのまま流し込んでゴール。バイエルンも前半31分にスルーパスからチュポ・モティングがPA内でトラップ、34分にはザネがPA内に切れ込むも、何とかカバーしてシュートをさせないビーレフェルト。
ここで堂安が怪我をしたようでピッチ外でチェック、戻った直後にビーレフェルトはフラープのCKから高いボールをピーパーが合わせてまたゴール、ビーレフェルトがバイエルンホームでまさかの2点をリードしたところで堂安が無念の交代。
ハーフタイムでピッチが除雪され、後半になるといきなりバイエルンが浮き球のパスをレヴァンドフスキが胸トラップから反転シュートという、彼らしいゴールで反撃の狼煙を上げるが、ビーレフェルトはその直後にセカンドボールを拾ってフォクルザマーのクロスをゲバウアーが押し込み3点目。
しかしバイエルンも後半12分にトリッソがクロスに頭で合わせて1点差、その後もバイエルンが圧倒的にボールを支配、25分にデイビスが浮いたボールを強烈なボレーでゴールに突き刺し、とうとうバイエルンが同点に追いつく。
さらにレヴァンドフスキがヘディングであわやゴールという場面もあって、あっさりバイエルンが逆転するかと思われたが、後半35分ぐらいからバイエルンに疲れが見えてビーレフェルトが時折ボールを持てるようになり、結局そのままスコアは動かず3-3のドローで試合終了。ビーレフェルトにとっては自信につながる勝ち点1となった。
堂安の怪我に対する診断は、軽度の靭帯損傷で次節の出場は不明。この試合もデイビスのマークで激しく上下動をしていたので、ピッチの悪さと相まって相当に足の負担があったに違いない。じっくり休んで万全の状態で復活してもらいたいところだ。