現在リーグ3位と絶好調のセビージャとアウェイで対戦したヘタフェ。久保はこの試合も4-2-3-1の右SHで先発出場。対するセビージャは4-3-3のフォーメーション。
ところが、試合が始まると久保のポジションはククレジャと入れ替わって左SH。これは一体どうした事かと思いきや、8分頃からは右に移ったので意表をついた監督の指示だったのかもしれない。
試合はセビージャが圧倒的にボールを支配、久保はこれまでよりも守備意識が高く、守備時はDFラインの位置まで下がって相手のSBに付いて行き、球際でもしっかり体をぶつけて戦っている。
ヘタフェは20分にマキシモビッチがアーリークロスにヘッドもわずかに左へ外れるチャンスを作る。22分にはカウンターのチャンスも久保がパスに追いつけない。逆にセビージャも26分に久保のロストから始まった攻撃で最後はオカンポスが惜しいヘッドを放つ。
36分にはセビージャが右サイドから折り返すと、ヘタフェGKルベン・ジャニェスが弾き、そのボールをオカンポスが押し込むもハンドの判定。42分にはスローインを受けた久保が縦に受けてクロスも相手に当たってCK。44分には久保が初めてフリーで受けてサイドからドリブル、パスをマキシモビッチに合わせたがシュートは枠を外れる。
後半はさらにセビージャがワイドに攻める狙いを見せて、ヘタフェは苦しい展開。すると後半7分、オカンポスに対してジェネが体重をかけて足首を踏みつける悪質なファールで一発退場。この1件に絡んで、ロペテギ監督とボルダラス監督がやりあって両者退場してしまう。
この後、ヘタフェはDFが1人少なくなったために、久保はカバゴと交代してお役御免。そして結局ヘタフェはそこから3点を取られて0-3で試合終了。いろいろとヘタフェにとっては後味の悪い試合になってしまった。
退場後に攻撃陣を減らす1番手として下がった事で、久保がスケープゴートにされたようにも見えるが、あまり心配する必要は無いだろう。それよりも、これまでは「何でそこでマークを外す?」的なサボりが見られた久保が、常時相手のSHやSBの位置を確認して守備のポジションを取るようになっていたのは、相当に監督の指導があったのだろう。今まではお客さんのような感じだったが、ようやくヘタフェの一員らしくなって来たんじゃないだろうか。