「新加入選手で新たな力を得た冨安、パルマのエース・ジェルビーニョを完封」イタリア・セリエA第21節 パルマ-ボローニャ

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ミラン、ユベントスと強豪相手に順当な連敗を喫して16位に沈滞しているボローニャは、19位と降格圏に沈みながら冬のマーケットで大型補強を敢行したパルマとアウェイでエミリア・ロマーニャ州ダービー。

パルマのフォーメーションは3-4-2-1で、ボローニャはいつもの4-2-3-1だが、CBには新加入のスマオロが入り冨安は右SBで先発、1トップがムサ・バロウで2列目がサンソーネ、ソリアーノ、オルセンという並び。

試合はホームのパルマがまずリズムを掴むが、ボローニャは相手のWBにSHが付いてDFラインまで下がる守備に重点を置きつつカウンターを狙うサッカーで対応、逆に冨安を中心にサイドの裏を狙うボールでパルマを押し返す。

前半15分、冨安からのロングパスを受けて左サイドで仕掛けたサンソーネがファールを受け、そのFKにファーでムサ・バロウが頭で合わせボローニャが先制する。17分には冨安がミドルシュートも当たり損ね。逆に19分にパルマはカウンターからクツカのシュートも冨安がブロック。

その後もパルマは反撃を仕掛けるが、ジェルビーニョへのボールはことごとく冨安がカット、相手のポストからの強烈なシュートはボローニャGKスコルプスキが横っ飛びで弾く。すると33分に、エアポケットのようにバイタルでボールを受けたサンソーネからのスルーパスをムサ・バロウが決めてボローニャが追加点。

後半になると、冨安は前半よりも高いポジションを取る事が多くなるが、守備もしっかり戻ってジェルビーニョのドリブルやクロスをきっちり防ぐ余裕を見せる。その後も前がかりのパルマに対して、ボローニャは何度もカウンターから決定機を作るも決められず。

最大のピンチは後半42分。途中出場のバイエルンから移籍した注目のザークツィーのドリブルに対して冨安がタックルに行ったが交わされ、ミハイラにラストパスが通ってGKと1対1になったがシュートは上に外れてしまう。逆に後半ロスタイム、ボローニャはカウンターから今度こそオルソリーニが決めてダメ押し。パルマは引き分けを挟んで9連敗の泥沼となった。

今シーズンはFWの柱として開花が期待されたムサ・バロウだったが前半戦は伸び悩み、ようやく今期3点目となるドッピエッタ。冬の移籍期間でストライカーが補強できなかったボローニャだったが、バロウの復調は残留に向けて大きなプラスになるはず。

冨安はオルセンのサポートもあったがマークの相手だったジェルビーニョを完封、危ないシーンはザークツィーのドリブルに飛び込んだシーンのみだったが、初見の選手なので次は封じ込めてくれるだろう。そしてCBに入ったスマオロは、スピードはあるしボールも運べるしで、冨安にかかっていたビルドアップの負担が軽減されそうなのも大きい。当面はこの守備陣が定番になりそうだ。

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