1月12日でウエスカのミチェル監督が解任され、新たにパチェタ監督が就任しての初陣は、アウェイでのヘタフェ戦。
前節で2得点に絡むデビューを飾った久保は、この試合でヘタフェでの初先発、4-2-3-1のフォーメーションで2列目にはククレジャ、アレニャ、久保とバルサ出身の3人が並ぶ形。ウエスカは3-4-2-1の形で岡崎はベンチスタート。
試合はしばらく落ち着かない展開が続くが、5分に久保が右サイドでマークを受けながらスルスルとドリブルで抜くプレイで好調さをアピールする。その後に訪れたゴールから25mのFKで、久保のキックはややコースが甘くてアルバロ・フェルナンデスがセーブする。
以下久保のプレイを中心に見ると、27分には久保がマークに付かれながらもポストプレイで繋ぎ、最後はアランバリがミドルもゴールポスト。久保は前半30分にもワンタッチでマークを交わし、抜こうとしたところでファールを受ける。31分にはバイタルで受けてダブルタッチのドリブルで魅せる。
35分には右サイドからの直接FKを蹴るも直接GKがキャッチ。36分には右サイドでドリブルも3人に囲まれ、ヒールを試みるも相手に当たってしまう。39分はトラップでマーカーを交わしドリブルからクロスも味方に合わず。
後半になると、ウエスカは久保に対するマークを厳しくするようになり、久保自身は監督の指示で中へポジションを取り、相手のCBに対してプレスをかけるようになる。5分には3人に囲まれながらもサイドから味方に繋ぎ、9分にはこぼれ球を拾ってトラップでマークを外す。
12分にはDFからボールを受けてから縦にパス、リターンを受けたが少しタイミングが合わず相手にカットされる。このあたりから、久保は攻守の切替時の動きが鈍くなる。と思ったら、後半25分にウエスカGKのキックをヘタフェが拾い、アレニャのパスをオーバーラップしたアランバリが決めてヘタフェが先制する。
そこから久保は、相手の攻撃に備えてSBの前のスペースを埋めるポジションを取るようになり、28分には自陣ゴール前でクリア、そこから走って中盤に戻り、相手ボールにまた下がると久保は労働者の働き。31分には自陣ゴール前でハイボールを競り合って倒される。33分にはパスカットからすぐスルーパスもギリギリカットされる。
後半34分にウエスカは岡崎を投入、久保との共演に。その直後に久保が右サイドを抜け出しクロスも相手にクリアされる。35分には右サイドでの1対1からクロスも味方と合わず、ここで久保はポルティージョと交代。
後半40分に岡崎はサイドに流れてボールを受けたが、そこからヘタフェのDFにカバーされてシュートまで行けず。ロスタイムに岡崎は守備からボールを奪うもそこから上手く攻撃に繋がらず。そしてロスタイムの最後の5分、混戦からウエスカが押し込んだに見えたが、オーバーヘッドを仕掛けたシオヴァスのハンドでノーゴール、そしてそのまま1-0で試合終了。
久保は随所に技術を発揮して攻撃の基点として機能。キープ力、相手を剥がしてのパスなど、ウエスカが2人以上を付けないと止められなかった。守備でもしっかり監督の求めるタスクはこなしていた。が、やはり攻守の切り替えにはまだ課題があり、パスを出した後の動き直しが無くて傍観してしまう癖は修正すべきだろう。エメリとは違ってボルダラス監督は丁寧に指導してくれそうなので、是非向上してもらいたい。