「チームは久々の大勝ながら、珍しく遠藤は苦しんだ試合」ドイツ・ブンデスリーガ第15節 アウクスブルク-シュツットガルト

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ここに来てリーグ戦連敗と、一時の勢いが見られなくなった11位のシュツットガルトは、アウェイで10位のアウクスブルクと中位同士の直接対決。

アウクスブルクは予想通り3-4-2-1のフォーメーションだったのに対し、シュツットガルトは3バックで遠藤がアンカー、クリモヴィッツとニコラス・ゴンザレスの2トップにした3-1-4-2に変更して来た。

シュツットガルトの守備は、アウクスブルクの攻撃陣に対して数的には同数のマッチアップ、バイタルにはポツンと遠藤が1人なので、序盤からボールを奪われるとあっさりゴール前まで持っていかれる危なっかしいシーンが続く。

が、前半10分にPA内でクリモヴィッツがオックスフォードに足を出され、ややラッキーな判定だったがPK、これをニコラス・ゴンザレスがGKギキエヴィツの動きを見て決めてシュツットガルトが先制、これで少し落ち着きを得る事が出来た。

シュツットガルトは15分過ぎにクロスバーを直撃するFKなど、セットプレイから何度かピンチを作られるが何とかやり過ごすと、29分にカウンターから左サイドをソサが突破、折返しをワマンギトゥカが豪快にインサイドで叩き込みシュツットガルトが2点目。

このあたりから、マンガラとカストロの両インサイドハーフが、守備時には交互に遠藤の横まで降りてダブルボランチ気味になった事で、シュツットガルトの守備がようやく安定、43分には遠藤の縦パスからニコラス・ゴンザレスが抜け出すが、シュートは前に出たギキエヴィツに弾かれアシストならず。

後半からアウクスブルクは4-2-3-1にフォーメーションを変更、いきなりハーフカウンターからクロスをリヒターが押し込み1点差に迫る。直後には遠藤が相手のカウンターを止めてイエローカードと、アウクスブルクに流れが傾きかけたが、16分にクリモヴィッツのサイドチェンジに左へオーバーラップを仕掛けたカストロがゴール、一度はオフサイドと判定されたがゴールが認められる。

さらに後半31分、リヒターが2枚目のイエローで退場、これでシュツットガルトは一気に楽な展開になった。そして後半42分、遠藤のパスを受けたアントンがクロス、これをファーでフリーになっていたディダビが押し込みダメ押しの4点目、これで勝負あり。

遠藤は、この試合はほぼアンカー専業としてプレイしたが、基本的にデュエルマスターなので、広大なバイタルエリアをバランスを取って1人でカバーするのはあまり上手く無い。攻撃でも、周りにサポートが無いので持ち前の早いタイミングの縦パスを出す機会が少なく、強引に持ち上がる危なっかしいプレイが多かった。ダブルボランチならワールドクラスだが、ワンボランチでのプレイは今後の課題だろう。

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