「カイザー長谷部はボランチで復活、フランクフルトの攻撃にターボをかける」ドイツ・ブンデスリーガ第14節 フランクフルト-レヴァークーゼン

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年明け最初のブンデスリーガ、最近は勝ちきれない試合が続いているフランクフルトは、鎌田が先発に復帰してシャドーに入り、長谷部がリベロからボランチに上がった4-3-2-1のフォーメーションでのぞみ、対するリーグ2位のレヴァークーゼンは4-3-3の形でスタート。

試合は上位のレヴァークーゼンがボールを支配する流れで始まり、早速前半10分に全線へ飛び出したアミリに浮き球パスが渡り、ターンでドゥルムを交わし、ヒールでフランクフルトGKトラップを抜く芸術的なゴールを決められ先制点を許してしまう。

その後もレヴァークーゼンにペースを握られる展開が続いたが、前半21分に鎌田のワンタッチパスからアンドレ・シウバが折り返し、上がった長谷部がシュートもレヴァークーゼンGKフラデツキーの正面という決定機。

点は決まらなかったが、このプレイでフランクフルトが流れを変えると、22分に長谷部のダイレクトパスからソウがターン、スルーパスに抜け出したアミン・ユネスがGKの出方を読んで冷静に決めてフランクフルトが同点に追いつく。

このあたりから、ソウが比較的自由に動いて長谷部がフォローしつつボールを早く動かすダブルボランチの役割分担が機能するようになり、レヴァークーゼンがそれまでのように前からプレッシャーがかけられなくなる。

前半39分に鎌田がドゥルムとのロングワンツーで右サイドを抜け出し、折返しをフリーのアミン・ユネスがシュートも枠の上に外してしまい、41分には鎌田がドリブルでPA内に入るも弱気なバックパスが味方に合わず。43分にもPA右でドゥルムがフリーも、クロスかシュートか曖昧なプレイで枠外と決めきれずに前半終了。

後半立ち上がりから積極的に前へ出るフランクフルトは、後半9分に長谷部のドリブルを起点に右サイドを上った鎌田へサイドチェンジが通ると、鎌田は2タッチ後にクロス、これがレヴァークーゼンDFフラムベルガーのオウンゴールを誘ってフランクフルトが逆転する。

ビハインドのレヴァークーゼンは、個人技で勝る点を活かしてゴリゴリとキープやドリブルで攻め立てる流れになるが、フランクフルトは受け身にならず前から潰しに行き、長谷部を軸にしたカウンターで押し返す。

フランクフルトは後半28分、右サイドのコスティッチからのクロスに鎌田がフリーで合わせたが、一瞬体が後ろに倒れてしまってインサイドで合わせたボールはゴールマウスの右上、完全な決定機を外してしまう。そして鎌田は後半31分に交代。

後半36分にはヒンテレッガーがアーリークロスをクリアミスしてあわやオウンゴールのクロスバー、37分にもクロスからシックがフリー、40分にもシックの決定機と、終盤はレヴァークーゼンの猛攻を浴びるが何とか守りきってフランクフルトが2-1で勝利した。

ヒュッター監督にしてみると、今期で現役を終わる可能性が高い長谷部が抜けた後のチームを構築する必要があるのかもしれないが、フランクフルトは明らかに長谷部が入る事で守備から攻撃への切り替えがスピードアップしているのは事実。

長谷部以外の選手は、ボールを持ってからサイドへ送る場合が多く、前線の選手は動き出してもボールが来ないので自然と足が止まってしまう。しかし長谷部だと必ず早いタイミングでボールが来るので前線が活発になり、相手のラインが下がってポゼッションも上がるという攻守における好循環が生まれる。

鎌田も、これまではマイボールになってもバイタルエリアでフラフラと漂うだけで、周りとの連携が合わずに孤立する場面が多かったのだが、長谷部や監督に強く言われたと思うが、攻撃へと切り替わった時に飛び出す動きが多く、長谷部もそれに合わそうという意識を持っていたので、レヴァークーゼンのラインを上げさせない効果を生み出していた。

とにかくレヴァークーゼンに勝って連勝を決めたのは大きい、しばらく出番を失っていた2人もまたスタメンに戻って来そうだね。

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