ボローニャが1-5で大敗したローマに対して、前節は4-1で圧勝した好調のアタランタをホームに迎えての一戦。ボローニャは毎度の4-2-3-1だが、左SBにはダイクスが入って冨安は右SBで先発。対するアタランタは3-4-1-2のフォーメーション。
前半は、上位のアタランタが高い位置からプレッシャーをかけ、ボローニャはなかなか前線までボールを運べない展開。そんな中で冨安はほぼ3人目のCBのように低めの位置からビルドアップのパスを出し、何とか試合を整える働きを見せている。
が、前半20分にイリチッチが強引なドリブルでPA内へ侵入すると、スハウテンが足を引っ掛けてしまいPK、これをムリエルに決められアタランタが先制。直後に冨安が高い位置までプレスをかけに行ったが、逆にそのスペースを使われカウンター、冨安が戻り切る前にムリエルに押し込まれてあっさり2点目。
ようやく前半30分ごろからボローニャがアタランタ陣内でボールを回せる流れになるが、かえってカウンターを受けるシーンが増えてしまう。31分には冨安からゴール前のパラシオに鋭いパスが渡るが、そこからの呼吸が合わず終い。
後半もボローニャの守勢が続きながらも、時折鋭く攻撃参加を見せていた冨安だったが、とうとう後半28分に、右サイドでオルソリーニがボールをキープ、冨安がインナーラップで飛び出すと、オルソリーニからスルーパスが通り、それをダイレクトでGKを越す浮き球シュートを決めて1点を返す。
さらにボローニャは後半37分、CKからパラシオが頭で逸してコースが変わったボールに、ファーに飛び込んだネウエン・パスが頭で押し込み同点。
その後はアタランタが終始攻め込むも、ボローニャは粘り強い守備でしのぎ続け、ロスタイムにはハーフカウンターからピンチを作られるも冨安がしっかり対応、逆にボローニャがカウンターからソリアーノがシュートも枠外の決定機。そしてそのまま2-2のドローで試合終了。
冨安については、ギャレス・ベイルばりの抜け出しから浮かせてGKを抜くゴールは見事だったが、2失点目は不用意に上がったスペースを使われたもので、前節に比べると1対1の対応にもやや甘さがあったかな。しかしボローニャは下位相手でも上位相手でも勝ちきれないねえ・・・