今シーズンからSBではなくCBとして起用されるようになった冨安。その相棒はダニーロで、SBはダイクスとシルヴェストリが入った4-2-3-1のフォーメーションで臨む。対するミランも同じ4-2-3-1で1トップにはズラタン・イブラヒモビッチが入る形。
12分に味方のミスから冨安はイブラヒモビッチと対峙、トラップからの切り返しに遅れを取ってシュートを打たれるも何とか足を投げ出してボールに触り、ボールはゴール右に外れてしまう。3分後にはテオ・エルナンデスのカットインに冨安が反応、シュートを防ぐがオフサイドの判定。
27分には冨安がイブラヒモビッチをマークしたが、フェイントに遅れてクロスを許してしまうが失点は免れる。が、35分にテオ・エルナンデスからのアーリークロスにイブラヒモビッチが先んじて合わせ、ヘディングシュートを決める。この場面で冨安はファーで構えていて失点には関与していなかった。
次にスコアが動いたのは後半5分、ショートコーナーからべナセルをオルソリーニが引っ掛けて倒してしまい、VARでPA内と判定されてPK、これをイブラヒモビッチが豪快に蹴り込んで2点目。怒りの冨安は後半7分にパスカットから左サイドを駆け上がる。14分にはイブラヒモビッチのスルーパスから何とか冨安が防ぐ。18分にはカウンターから最後はイブラヒモビッチがシュートもバーの上。
終盤、ボローニャが攻め込む場面も作れるようになるが、その分ミランにカウンターが発動、ボローニャ守備陣が対応に追われる。38分にボローニャのサンソーネがシュートもドンナルンマに阻まれる。さらに42分にはサンタンデールのシュートがクロスバー。ボローニャは後半43分にダイクスが2枚目のイエローで退場してしまう。
後半44分にFKから冨安がドンピシャでヘディングを放つがドンナルンマに防がれ得点ならず。4分間のロスタイムは大きな試合の動きは無く、そのまま試合は2-0でミランの勝利に終わった。
冨安は序盤こそイブラヒモビッチの個人能力に振り回されはしたが、その後は終始高いラインをキープして安定したプレイぶりを発揮、後半はしっかりイブラヒモビッチを抑え込んだ。ミラン相手の開幕戦という事を考えれば十分なスタートだったと言えるだろう。
