ツール・ド・フランス第7・8ステージ

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第7ステージ

中央山塊からピレネーに至るリエゾン(移動)ステージ。全く逃げが無くて平穏だった第5ステージとは打って変わって、ボーラ・ハンスグローエチームがハイペースで引っ張って集団を壊しにかかった。

その狙いは、史上最多の7度のマイヨ・ヴェールを獲得しているペーター・サガンのために、他のスプリンターをふるい落とす事。斜め後ろから吹く強風のために集団先頭の風圧が弱まり、スリップストリームの効果が薄れると同時に、横風で集団が作りにくくなり、一度間が切れてしまったが追いつけない。

そして狙い通り、現在マイヨ・ヴェールのベネットが脱落、さらにユアン、ボル、クリストフといったピュアスプリンターが脱落、サガンは58km地点のスプリントポイントで早速マイヨ・ヴェールを奪回する。

さらに後半はイネオスやユンボ・ヴィズマチームが先頭を引っ張り、優勝候補のポガチャル、リッチー・ポート、ミケル・ランダらが後方に取り残されてしまい、結局メイン集団から1分21秒差でレースを終える事になってしまった。

ラストのゴールスプリントでは、アラフィリップがトレインの役目を終えて下がった選手に接触、サガンがチェーンを外してスプリントに参加できない中、スルスルと抜け出したのがまたファンアールト。第5ステージに続いての2勝目を飾った。

第8ステージ

1級山岳コルドマンテ、超級ポール・ド・バレス、1級ペイルスールドをこなしての下りゴールというピレネー初日の山岳ステージ。

山岳賞マイヨアポワルージュを着るコヌフロワ、16分差で総合44位のザカリンを含む逃げ集団が形成、メイン集団から10分以上の差を付けてのバレス峠で、ピータースとザカリンがさらにアタックしてリードを広げて行く。後方のメイン集団では、ユンボ・ヴィズマがペースを上げてフランス期待のピノが脱落してしまう。

バレス峠の下りでザカリンが脱落、最後のペイルスールドでピータースは単独の逃げとなり、メイン集団では昨日にタイムロスしたポガチャルが差を詰めるべくアタック、いったんはライバルのログリッチやベルナル、アダム・イェーツに追いつかれるも、さらに力強くアタック、ペイルスールドの頂上で1分ほどのタイム差を付ける。

そして最初にゴールをしたのが逃げ切りを果たしたピータース、ポガチャルは6分差でゴールし、メイン集団はその40秒後にゴール、ライバルから差を取り戻す事に成功した。マイヨ・ジョーヌはアダム・イェーツがキープしてピレネーの初日を終えた。

今日の第9ステージは、第8ステージと似たプロファイルで1級山岳マリーブランク峠を下りきってのゴール。マイヨ・ジョーヌ争いで大きな差はつかないだろうが、再びポガチャルの意地が見られるのだろうか。

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